Appleが2023年後半にmacOSやiOS/iPadOSに導入するアクセシビリティ機能を紹介しています。詳細は以下から。
Appleは毎年5月の第3木曜日に制定されている「アクセシビリティについて考える日(GAAD:Global Accessibility Awareness Day)」を前に、次期macOSやiOS/iPadOSに搭載されるアクセシビリティ機能をプレビューする記事を公開しており、昨年はmacOS 13 VenturaやiOS/iPadOS 16に搭載されたドア検知やApple Watchミラーリング機能が紹介されましたが、
現地時刻2023年05月16日付で新たに、今年後半にリリースを予定しているmacOS 14やiOS/iPadOS 17で導入予定のアクセシビリティ機能「Assistive Access」や「Live Speech」、「Personal Voice」などを紹介しています。
macOS 14やiOS 17で追加されるアクセシビリティ
Assistive Access
Assistive Accessは認知障害を持つユーザーからのフィードバックを基に開発された機能で、ユーザーの認知負荷を軽減するためカメラや写真、ミュージック、通話、メッセージアプリなどで基礎となる機能のみを表示することが可能で、例えばカメラアプリではタイマーやフラッシュ、ライブフォトなどのオプションが削除され写真を撮影する機能だけが表示され、
メッセージアプリのキーボードも絵文字のみに設定することが可能で、ホーム画面もグリッドベース(grid-based)と行ベース(row-based)のホーム画面に設定することが可能になるそうです。
Live SpeechとPersonal Voice
Live Speechは言葉を失ったユーザーが発言をMacやiPhone/iPadでタイピングすることで通話やFaceTime通話中の相手に話してくれる機能で、現在は話せるものの筋肉が衰え今後話す能力を失う恐れがある筋萎縮性側索硬化症(ALS)の人に対しては、iPhoneやiPadで約15分ランダムなテキストを読み上げ音声を録音することで、
ユーザー個人のパーソナルボイスを作成できるPersonal Voice機能も利用できるようになり、Personal Voice機能はオンデバイスの機械学習処理を利用するため、ユーザーは安全に合成音声を作成することができるそうです。
Point and Speak
AppleはiOS 16に拡大鏡(カメラ)を利用したドア検出機能を追加しましたが、次期iOSにはカメラやLiDARスキャナー、機械学習処理を利用し、電子レンジなどの家電を操作する際にユーザーがキーパッド上に指を置くと、そのボタンの機能を読み上げてくれる「Point and Speak」機能が追加されるそうです。
Mac
また、MacでもMade for iPhoneの補聴器がMacでもペアリング&カスタマイズできる様になるほか、”do”や”due”、”dew”など同じ様に聞こえる単語から正しい音声を選択できる音声コントロール、
身体障害者が利用する任意のスイッチを仮想ゲームコントローラーとして利用できるSwitch Control、MacのFinderやメッセージ、メール、カレンダー、メモなどアプリ別にテキストサイズを設定できる機能、GIFアニメーションなどをメッセージやSafariで一時停止できる機能、VoiceOver機能でのSiriの会話速度の調整などが可能になるそうです。
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