Appleがアプリのプライバシーレポートや登録した家族などが故人のiCloudと個人情報にアクセスできるデジタル遺産機能を導入した「iOS 15.2/iPadOS 15.2」を正式にリリースしています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2021年12月13日、09月21日に正式リリースを開始した「iOS 15/iPadOS 15」の2ndアップデートとなる「iOS 15.2 (19C56|19C57)/iPadOS 15.2 (19C56|19C57)」をiPhone 6s以降のiPhone, 第7世代iPod touch, 全てのiPad Proモデル, iPad Air 2以降, 第5世代iPad以降, iPad mini 4以降のiPadデバイス向けに公開しています。
iOS 15.2/iPadOS 15.2では、Apple Musicの新プランとして、Siriを利用して全てのApple Musicの曲にアクセスできる月額480円の新しいサブスクリプションプラン「Apple Music Voiceプラン」が追加されている他、
Apple Music Voiceプランは、Siriのために特別に作られた新しいサブスクリプションプランです。すべてのApple製デバイスで使えて、あらゆる曲、プレイリスト、ステーションに、あなたの声だけでアクセスできます。聴き始める方法はシンプル。「Hey Siri、Apple Music Voiceを開始」と頼みましょう。
Apple、Apple Music Voiceプランを発表 – Apple News
WWDC21で発表されていたとおり、iPhoneやiPadの所持者が亡くなった際にアカウント復旧用の連絡先と同じように登録した家族や親しい友人が故人のiCloudアカウントと個人情報にアクセスできる「デジタル遺産プログラム (Digital Legacy program)」を指定できるようになっています。
iOS 15.2のリリースノート
iOS 15.2では、Siriを使ってミュージックにアクセスできる新しいサブスクリプションタイプとしてApple Music Voiceプランが追加されます。このアップデートには、Appプライバシーレポートやデジタル遺産プログラム、およびiPhone用のその他の機能とバグ修正も含まれます。
Apple Music Voiceプラン
- Siriを使ってApple Musicのあらゆる曲、プレイリスト、ステーションにアクセスできる新しいサブスクリプションタイプ
- “Siriに話しかけてみてください”で再生履歴および“いいね”と“好きじゃない”に基づいたおすすめのミュージックを提案
- 曲をもう一度再生する機能で、最近再生したミュージックのリストにアクセス可能
プライバシー
- “設定”のAppプライバシーレポートを使用して、過去7日間にAppから位置情報、写真、カメラ、マイク、連絡先などにアクセスされた頻度、およびネットワークアクティビティを確認することが可能
Apple ID
- “デジタル遺産”機能により、あなたの死後にあなたのiCloudアカウントと個人情報にアクセスできる人を故人アカウント管理連絡先として指定可能
カメラ
- iPhone 13 ProおよびiPhone 13 Pro Maxで超広角レンズに切り替えて写真やビデオをマクロ撮影するためのマクロ撮影コントロール
TV App
- “ストア”タブで、映画をすべて1か所でブラウズ、購入、レンタル可能
CarPlay
- Appleマップで、右左折車線、中央分離帯、自転車レーン、横断歩道などの道路の情報が詳しく表示されるように機能を改良(対応している都市のみ)
このリリースにはiPhone用の以下の機能向上も含まれます:
- iCloud+のサブスクリプション登録者が一意のランダムなメールアドレスを作成できる“メールを非公開”機能が“メール” Appで使用可能
- 省電力モード中のiPhoneを”探す”で最大5時間検出することが可能
- “株価”で、ティッカーの通貨を表示したり、チャートを表示したときに年初来のパフォーマンスを確認したりすることが可能
- “リマインダー”および“メモ”でタグの削除や名前の変更が可能
このリリースには、以下の問題の修正も含まれます:
- VoiceOverが動作中にiPhoneがロックされているとSiriが応答しないことがある問題
- 他社製の写真編集AppでProRAWの写真を表示すると、露出オーバーに見える場合がある問題
- iPhoneがロックされていると、ガレージドアを含むHomeKitシーンがCarPlayから実行されない場合がある問題
- CarPlayで一部のAppの“再生中”情報がアップデートされない場合がある問題
- iPhone 13モデルでビデオストリーミングAppのコンテンツが読み込まれないことがある問題
- Microsoft Exchangeユーザのカレンダーイベントが間違った日に表示される場合がある問題
このリリースにはiPad用の以下の機能向上も含まれます:
- 画面の左下隅または右下隅からスワイプしてクイックメモにアクセスするための“メモ”の設定
- iCloud+のサブスクリプション登録者が一意のランダムなメールアドレスを作成できる“メールを非公開”機能が“メール” Appで使用可能
- “リマインダー”および“メモ”でタグの削除や名前の変更が可能
このリリースにはiPad用のバグ修正も含まれます:
- VoiceOverが動作中にiPadがロックされているとSiriが応答しないことがある問題
- 他社製の写真編集AppでProRAWの写真を表示すると、露出オーバーに見える場合がある問題
- Microsoft Exchangeユーザのカレンダーイベントが間違った日に表示される場合がある問題
- Apple security updates – Apple Support
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