自分の死後、家族や友人などを自分のApple/iCloudアカウントにアクセスできるようにする「故人アカウント管理連絡先」の登録方法です。詳細は以下から。
Appleは2021年06月に開催したWWDC21で、MacやiPhone、iPadの所持者が亡くなった際にアカウント復旧用の連絡先と同じように登録した家族や親しい友人が故人のiCloudアカウントと個人情報にアクセスできるようにする「デジタル遺産プログラム (Digital Legacy program)」を発表し、
現地時間12月13日にリリースされた「iOS/iPadOS 15.2」および「macOS 12.1 Monterey」では、そのデジタル遺産プログラムがサポートされ、故人のApple/iCloudアカウントにアクセスできる連絡先を登録できるようになったので試してみました。
自分の死後に自分の Apple アカウントのデータにアクセスできる人物として、「故人アカウント管理連絡先」を選択しておけます。故人アカウント管理連絡先と共有される情報について、また、故人アカウント管理連絡先の追加方法についてご案内します。
Apple ID の故人アカウント管理連絡先を追加する方法 – Apple サポート
故人アカウント管理連絡先を追加する
故人アカウント管理連絡先を追加するにはiOS 15.2/iPadOS 15.2またはmacOS 12.1 Montereyの設定(システム環境設定)アプリで、Apple ID → [パスワードとセキュリティ] → [故人アカウント管理連絡先]に進みます。
故人アカウント管理の連絡先では、MacやiPhoneのオーナーが亡くなった際にアカウントへアクセスを許可する信頼できる人を選択&追加することが出来、ファミリー共有を利用している場合はデフォルトで家族が追加されていますが、第三者のアカウントを追加することも可能です。
故人アカウント管理の連絡先を追加すると、デジタル遺産の対象となるデータが紹介(写真やメッセージ、メモ、ファイル、ダウンロードしたアプリ、デバイスのバックアップ)され、「故人アカウント管理連絡先アクセスキー」が発行されます。
後は故人アカウント管理を任せたユーザーに故人アカウント管理連絡先アクセスキーを送り、自身(MacやiPhoneのオーナー)が死んだ後にオーナーのアカウント情報にアクセスする必要が出た場合、アクセスキーと死亡証明書を持ってAppleに申請するように伝えておけば、生前の準備は終了です。
故人アカウント管理連絡先が、故人のデータへのアクセスを申請する際には、以下のものが必要です。
- 故人が故人アカウント管理連絡先を選択した際に生成したアクセスキー
- 故人の死亡証明書
Apple で故人アカウント管理連絡先からの申請内容を審査し、上記の情報の確認がとれた場合にのみ、故人の Apple アカウントのデータへのアクセスを認めます。
Apple ID の故人アカウント管理連絡先を追加する方法 – Apple サポート
Appleが公開したサポートドキュメントによると、故人アカウント情報へのアクセス申請はiPhoneまたはWeb(digital-legacy.apple.com)から行うことが可能とのことなので、自身のデジタル遺産を引き継ぎたい方はチェックしてみてください。
- Apple ID の故人アカウント管理連絡先を追加する方法 – Apple サポート
- 故人アカウント管理連絡先として Apple アカウントへのアクセスを申請する – Apple サポート
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