VMware、Apple Siliconに対応した仮想化ソリューション「VMware Fusion for Apple Silicon」のPublic Tech Previewを開始。

VMware Fusion for Apple Silicon 仮想環境
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 VMwareがApple Siliconに対応した仮想化ソリューション「VMware Fusion for Apple Silicon」のPublic Tech Previewを開始しています。詳細は以下から。

VMware Fusionのアイコン。

 米VMware, Inc.は現地時間2021年09月22日、iOS 15/iPadOS 15のリリースの裏で、Appleが昨年発売を開始したApple Silicon M1チップ搭載のMacに対応した仮想化ソリューション「VMware Fusion for Apple Silicon」のTech Preview版を全ユーザー(Public)に公開を開始したと発表しています。

VMware Fusion for Apple Silicon

It is with great pride and pleasure that we announce the public availability of VMware Fusion for Apple Silicon Public Tech Preview!

Announcement: VMware Fusion for Apple silicon Public Tech Preview Now Available – VMware Fusion Blog

 VMware Fusion for Apple Siliconは既に公式ブログで発表されていたとおり、Microsoftがライセンスを販売しないことからWindows 10/11 on ARMには非対応で、初のTech Preview版となるTech Preview 21H1では、DebianやFedora, Ubuntu, VMware Photon OS, その他のArm64版 Linux/FreeBSDのみがインストール可能となっています。

VMware Fusion for Apple Silicon Tech Preview 21H1

arm64をサポートしたmacOS 11 Big Surのインストール(macOS on ARM)は現在のところ不可能。

 対応OSについてはIntel版のVMware Fusionと同様、インストーラーのisoファイルをドラッグ&ドロップするだけで、標準設定の仮想マシンを作成しOSをインストールすることが可能になっており、

Macとのインターネット共有(共有ネットワーク)やUSBとBluetooth接続、複数の仮想マシンの起動もサポートしており、Apple Silicon M1チップ搭載のMacのハードウェアスペックが限られているため高性能な仮想マシンの作成は難しいものの、16GBメモリを搭載したMacBook Air (M1, 2020)でも2つのCLI(PhotonとBSD)VMと5つのフルデスクトップVMの計7VMを一度に起動することが可能だったそうです。

VMware Fusion for Apple Silicon Tech Preview 21H1

メモリ8GBのMacBook Pro (M1, 13-inch, 2020)ではアイドル状態の2VMでメモリ使用率約75%となっていました。

 また、各ディストリビューションのパッケージ管理システム(apt-getやyumなど)でVMware Toolsをインストールすることで、ホストOSとゲストOS間でのファイルのドラッグ&ドロップ共有やクリップボードのコピー&ペースト共有も既にサポートされています。

apt-get install open-vm-tools && apt-get install open-vm-tools-desktop

公開は来年の春頃?

 VMwareプロダクトラインマネージャのMichael Royさんによると、Tech Previewは今年の残りの間から2022年の春頃まで有効で、VMwareアカウントさえあれば全てのユーザーが無料で利用できるようになっており、加えて今年はVMworldのスケジュールが若干異なることから例年10月に行っているVMware Fusion/Workstationの有償アップグレードを行わず、現在のバージョンのサポートを2022年12月まで延長することも発表しています。

VMware Fusion for Apple Silicon Tech Preview 21H1 by Michael Roy

We’re going to be keeping the Public Tech Preview active for at least the rest of this year and likely into spring, and so we won’t be pulling in these changes into our fall release, which means Fusion on Apple silicon is effectively FREE for all users for the time being.

Announcement: VMware Fusion for Apple silicon Public Tech Preview Now Available – VMware Fusion Blog

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