Apple Silicon M1プロセッサを搭載したMacでRosettaエミュレーションより1.5倍の速さで実行可能なネイティブOSモードを搭載した「Adobe Acrobat DC」がリリースしています。詳細は以下から。
Adobeは現地時間2021年09月14日、PDFファイルの表示や編集が可能な「Adobe Acrobat DC」シリーズをv21.007.20091へアップデートし、新たにApple Silicon M1チップを搭載したMacでRosetta 2エミュレーションより約1.5倍の速さで実行可能なOSネイティブモード機能を搭載したと発表しています。
2021 年 9 月リリースでは、Silicon M1 プロセッサー搭載の Apple コンピューターで、Acrobat DC および Acrobat Reader DC(バージョン 21.007.20091)を Rosetta エミュレーションモードの 1.5 倍の速さでネイティブに実行できます。
Apple Silicon M1 プロセッサーのサポート | Acrobat DC および Acrobat Reader DC – Adobe
Adobe Acrobat DC v21.007.20091はIntelとApple SiliconアーキテクチャをサポートしたUniversal 2 Binaryとなっているものの、デフォルトではTwainベースのスキャナーやサードパーティのプラグインとの互換性を優先し、macOSの「Rosettaを使用して開く」をONにしない状態でもIntelバイナリをRosettaエミュレーション(モード)で実行するように開発されているようで、これに対し、パフォーマンス重視で実行したいユーザー向けに「ネイティブOSモード」の切り替えオプションが新たに追加されています。
Apple Silicon Mac上でAdobe Acrobat DCをネイティブパフォーマンスで実行したい場合は、Acrobatアプリの[環境設定]メニューから[一般] → [アプリケーションの起動]に追加された「✅ ネイティブ OS モードを有効にしてパフォーマンスを最適化する」オプションを有効にして再起動することで、Rosetta 2エミュレーションを利用せず、Apple Siliconバイナリでアプリが起動するようになっています。
ただし、上記の通り、Adobe Acrobat DCをネイティブOSモードで利用すると、サードパーティ製の周辺機器やプラグインが利用できないケースが発生する可能性があるので、その様な問題が発生した場合はネイティブOSモードを無効化してアプリを再起動してあげてください。
コメント
M1ネイティブバイナリにしても1.5倍の速さにしかならないのか
Rossetaの凄さがなんか顕著にも見える
まあ、Rosetta 2 はIntelバイナリをM1バイナリに事前にまるっと変換してしまうからだろけど