AppleがApple Silicon Macで利用可能なTouch ID搭載のMagic Keyboardの単体販売を開始しています。詳細は以下から。
Appleは2021年05月、Apple M1チップや4.5K Retinaディスプレイを搭載したiMac (24-inch, M1, 2021)の販売を開始しましたが、このiMacに同梱されている「Touch ID搭載のMagic Keyboard/テンキー付き」の単体販売が新たに開始されています。
Magic KeyboardにTouch IDが登場。すばやく簡単に認証できるので、ログインや支払いも安全です。
とても快適かつ正確にタイピングできるTouch ID搭載Magic Keyboard。ワイヤレスで、充電式の内蔵バッテリーは驚くほど長持ち。1回の充電で約1か月も使えます¹。あなたのMacと自動的にペアリングされるので、すぐに作業に取りかかれます。編み込み式のUSB-C – Lightningケーブルも付属しているため、MacのUSB-Cポートに接続してペアリングと充電を完了できます。製品仕様より
Touch ID搭載Magic KeyboardはApple Siliconを搭載したMac mini (M1, 2020)やMacBook Air/Pro (M1, 2020)、iMac (24-inch, M1, 2021)で利用可能で、初めて利用する際にはLightning to USB-Cケーブルで各Macと接続し、Touch IDのセットアップが必要になります。
新たに発売が開始されたMagic Keyboardシリーズは以下の通り。
Magic Keyboard
新しいMagic Keyboard (MK2A3BX/A)は2015年に発売されたリチウムイオンバッテリーを内蔵した「Magic Keyboard (MLA22LL/A)」に置き換わるもので、サイズやキー配列にはほぼ変更はありませんが、四隅のデザインが変更されたほか、マルチメディアキー(F4~F6)やキートップの刻印がアップデートされています。
また、新しいMagic Keyboardは日本語配列の他に英語(UK)と中国語(拼音)、中国語(注音)、韓国語、スペイン語、英語(US)が日本から購入可能で、サイズや重さはほぼ前モデルと同じですが、マルチメディアキーのアップデートのためかシステム条件が最新のmacOS/iPadOS/iOSに変更されており、価格は税込み10,800円となっています。
Magic Keyboard (2021) | Magic Keyboard (2015) | |
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外見 | ||
モデル | MK2A3BX/A | MLA22LL/A |
サイズ | 高さ:0.41~1.09 cm 幅:27.89 cm 奥行き:11.49 cm |
高さ:0.41〜1.09 cm 幅:27.9 cm 奥行き:11.49 cm |
重さ | 約0.239 kg | 約0.231kg |
接続方式 | Bluetooth Lightningポート |
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システム条件 | macOS 11.3以降を搭載したMac iPadOS 14.5以降を搭載したiPad iOS 14.5以降を搭載したiPhoneとiPod touch |
OS X 10.11以降を搭載したBluetooth対応Macコンピュータ iOS 9.1以降を搭載したiOSデバイス |
価格 | 10,800円 |
Touch ID搭載Magic Keyboard
全く新しい「Appleシリコン搭載Mac用Touch ID搭載Magic Keyboard (MK293J/A)」は、名前の通りApple Silicon Macで利用可能なTouch IDを搭載したMagic Keyboardで、サイズは高さ:0.41~1.09 cm, 幅:27.89 cm, 奥行き:11.49 cm、重さ0.243 kgでTouch ID非搭載モデルとほぼ変わりませんが、
システム要件がAppleシリコンとmacOS 11.4以降を搭載したMacとなっており、上部にはLightningポートと電源スイッチが用意され、カラーはシルバーのみで編み込み式のUSB-C – Lightningケーブルが付属し、価格は税込み15,800円となっています。
Touch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き)
Touch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き)はテンキー付きのTouch ID搭載Magic Keyboardモデルで、システム要件は上記と同じくAppleシリコンとmacOS 11.4以降を搭載したMacで、サイズは高さ:0.41~1.09 cm, 幅:41.87 cm, 奥行き:11.49 cm、重さ0.369 kgで価格は税込み18,800円。
配列はTouch ID搭載Magic Keyboardとほぼ同じですが、矢印キーと地球儀キーなど一部配置が異なっています。
おまけ
また、スペシャルイベントでも話されていたとおり、Touch ID搭載のMagic Keyboardで登録したユーザーの生体情報(指紋)はMagic Keyboardではなく、Apple M1チップのSecure Enclaveに保存され、Magic KeyboardとApple Silicon Macの間の生体情報はEnd to Endで暗号化されているため、Touch ID付きMagic Keyboardが盗まれてもユーザーの生体情報が盗まれることはなく、
AppleはTouch ID搭載のMagic Keyboardの発売に合わせてデザインを多少変更したMagic MouseとMagic Trackpadのシルバーモデルをそれぞれ8,800円と13,800円で、Apple製の入力デバイスで統一したい方はチェックしてみてください。
コメント
2018以降のMacBookシリーズ(T2チップ搭載)では、パーツとしてのTouch ID は、T2チップにリンクされており、補修部品としてTouch ID を交換しても指紋認証登録がエラー(機能しない)になります。その理由は、Touch ID に指紋情報が保存されておりセキュリティ上の漏洩、すり替えの恐れがあることだったと思います。今回のTouch ID搭載のMagic Keyboardでは「登録したユーザーの生体情報(指紋)はMagic Keyboardではなく、Apple M1チップのSecure Enclaveに保存され」、ユーザーの生体情報が盗まれることもなく、異なるTouch ID搭載のMagic Keyboardにも交換可能なようですから、内蔵キーボード組み込みのTouch ID も同様の仕組みを取り入れて、修理を容易にして欲しいです。
MagicMouseどこが変わったんだろう?