数式の画像を撮影するだけでLaTeX形式に変形し挿入してくれるMathpixのWeb版「Snip Notes」がPDFファイルを丸ごとLaTeXやDOCX、Markdownへ変換してくれる機能を追加しています。詳細は以下から。
Mathpix Snipシリーズはスタンフォード大学でディープラーニングを専攻していたNico Jimenezさんが開発した数式に特化したOCRアプリで、写真やスクリーンショット内にある手書きや印刷された数式を抽出してLaTeX形式に変換してくれる機能がありますが、このMathpix SnipのWeb版となる「Snip Notes」が、PDFファイルの変換機能をサポートしたと発表しています。
We are very excited to announce the release of a new feature that we have been working on for a long time: full PDF processing in Snip and the API! Now, instead of taking Snips of sections of a PDF, you have the ability digitize the whole PDF file at once and receive a LaTeX, DOCX, Markdown, or HTML file.
Convert whole PDFs to LaTeX, DOCX, Markdown; updated pricing – Mathpix Blog
Snip NotesでPDFファイルを変換するには、PDFファイルをSnip Notesのノートエリアにドラッグ&ドロップするか、[+]ボタンから[Add PDF]を選択してPDFファイルをアップロードするだけで、解析が終わるとLaTeX形式でSnip Notesに結果が表示されます。
また、Snip NotesはLaTeX形式以外にもDocxやHTML, PDFファイルへの変換機能があるため、LaTeX化されたPDFファイルを編集して再コンパイルしてDocxやPDFファイルへ出力することが可能で、Mathpixを利用する多くのユーザーが学生や学術関係の人間であることを考慮して2段組の論文やヘッダーも認識されるようになっているそうです。
Mathpix, Inc.はこの機能の追加とともに、これまで上限を設定していなかったProプランに対しSnipは毎月5K, PDFファイルは毎対200ページという制限を追加していますが、これはProプランの99%ユーザーには影響なく、PDFファイルの変換機能はFreeプランでも毎月20ページ利用できるそうなので、気になるかたは試してみてください。
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