macOS 10.15 Catalinaアップデート後にCPU使用率が100%を超えて動作する「accountsd」を修正する方法のまとめです。詳細は以下から。
Appleが現地時間2020年09月24日にリリースした「macOS Catalina 10.15.7 (19H2)」アップデート後、このアップデートを適用したMacでiCloudを利用したアプリとApple IDを同期する「accountsd」がCPU使用率を100%を超える(100%xCore数)問題が発生していましたが、
週末にmacOS Catalina 10.15.7へアップデートしたMac 3台全てが、macOS 10.15.7アップデート後「accountsd」の問題に巻き込まれたので、対処法を覚え書き程度にまとめておきます。
Apple IDのログアウト
この問題に対するAppleサポートの回答としては、一度システム環境設定の[Apple ID]で、iCloudなどAppleサービスからサインアウトして様子を見てほしいとのことだったのでサインアウトしてみましたが、
サインアウト後もMacに残ったApple IDアカウントを使用するアプリを処理しているためか、accountsdは使用率50%程度で推移し、アイドル状態にはなりませんでした。
デーモンをkillallしてSQL DBを削除
次に、この問題をまとめているスイスLoway SoftwareのlenzさんのGistを参考に、管理者権限で「accountsd」をkillallし、アカウントのSQLiteデータベースをバックアップ後、削除する方法を試してみたところ、データベースが完全に削除されたためか、accountsdの同期プロセスが消えアイドル状態に落ち着きました。
sudo -v ; killall -9 accountsd com.apple.iCloudHelper ; defaults delete MobileMeAccounts ; mkdir ~/Library/Accounts/Backup ; mv ~/Library/Accounts/*.sqlite* ~/Library/Accounts/Backup/ ; killall -9 accountsd com.apple.iCloudHelper ; sudo reboot
ちなみにこの方法はmacOS 10.14 Mojave時代にApple Support Teamによって提供された方法だそうで、リブートせずにApple IDを再び利用しようとすると以下のような不明なエラーが発生するので注意してください。
再起動後はシステム環境設定でiCloudサービスにApple IDでサインインすると再びaccountsdによりCPU使用率が上昇しますが、macOS 10.15.7アップデート後よりは安定し、しばらくすると治まったので、macOSアップデート後にMacのCPUファンが昔より煩くなっている方は、アクティビティモニタやiStatなどのシステムモニタアプリをチェックし、accountsdがあれば、システム環境設定でApple IDのサインアウトをしてみてください。
コメント
まさにタイムリーな記事。
今日Mac mini 2018で再起動後にこの症状を発生。
500%を超えるCPU の使用率と温度が100度まで上がって聞いたことのないファンの音にビビりました!
すぐにググってこちらの記事と他の方の記事も参考にして、
Apple IDのログアウト、ログインで一応落ち着いたように見えたけれど、一応Comboアップデートのインストールもしました。
一応それ以降問題は起きていないけれど、2011年からMacBook Proを使っていた時には問題らしいものに出会ってこなかったのに、ここのところの不具合連発はひどいと思う。
個人的な対処としてですが、単に再起動するだけでも落ち着いたので情報として。
Catalinaでさえ全く安定していないのに、Big Surを近々リリース予定のAppleさん…w
自分も再起動で一旦は落ち着きましたが、
その後システム終了→起動後に再度発生。
Apple IDサインアウト後は特に問題は発生してません。
Comboアップデート後、wifiを切る→システム終了→起動→wifiを入れる、で一旦収まりました。
その後、メッセンジャーなどのアプリのアップデート後、同様にaccountsdが暴走したので、wifiを切る、以下同じ。。。で治まっています。(その後2回ほど起こりましたが、これで収束)
暴走した後、再起動時にネットから切り離されていれば暴走はしないようです(少なくとも当方の環境では)