SonnetがPCIeスロットにM.2 NVMe SSDを増設できる「Sonnet M.2 4×4」を利用しMac Pro (Mid 2010/2012)にmacOS 10.15 Catalinaをインストールする方法を公開しています。詳細は以下から。
AppleのeGPU開発キットなどを手がけるアメリカのサードパーティ製メーカーSonnetは現地時間2020年01月25日、AppleがmacOS 10.15 Catalinaでシステム要件から外した2010年~2012年発売のタワー型のMac Pro「機種ID:MacPro5,1 (Mac Pro (Mid 2010/Mid 2012)」に、同社のPCIe接続用M.2 NVMe SSD増設キット「Sonnet M.2 4×4」を利用し、macOS 10.15 Catalinaをインストールする方法を公開しています。
マニュアルを見る限り、旧MacPro5,1にmacOS 10.15 CatalinaをインストールできるのはSonnet M.2 4×4の機能でなく、Collin Mistrさんが開発している、macOSのインストーラーにパッチを当てることでシステム要件から外れたMacでもmacOS 10.15 Catalinaへのアップグレードを実行できるようにする「macOS Catalina Patcher」の機能ですが、「Sonnet M.2 4×4」を起動ボリュームにしてMacPro5,1でCatalinaを利用できるそうです。
MacPro5,1でmacOS 10.15 Catalinaを利用すると以下のような制約ができるそうですが、macOS 10.15.1 CatalinaでサポートされたRadeon RX 5700/XTシリーズが利用できるなどのメリットがあるそうで、
SonnetはMacPro5,1でRadeon RX 5700グラフィックスを利用する場合、ビデオカードスロットに225W制限があるため、MSIのRX 5700 8GやRX 5700 XT 8Gなどのオーバークロックではないリファレンスカードを利用することや「PCI Express Mini 6-pin to 8-pin PCI-e Video Card Power Cable for Apple Mac Pro」が別途必要であることを添えているので、気になる方はチェックしてみてください。
MacPro5,1でmacOS Catalinaを使う場合の制約
- Catalinaのボリュームはリカバリーパーティションを持たない。
- Option-Bootによる起動ボリュームの選択は利用できないため、システム環境設定の[起動ディスク]からCatalinaを選択して起動しなければならない。
- AMD Radeon 5700などmacOS 10.15 Catalinaのみでサポートしているグラフィックスカードへアップグレードする場合、それらが古いmacOS MojaveやHigh Sierraで利用できないため、古いmacOSを使いたい場合はRadeon RX 570/580などが必要。
- AppleおよびSonnetはMacPro5,1でCatalinaのサポートをしておらず、これは1つの情報として提供するものです。
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- Sonnet SSD M.2 4×4 Support Knowledge Base – Sonnet
コメント
リスキーな事をしてでもmacOS 10.15 Catalinaにしたいかな?