Astro HQがiPadをMacの液タブやサブディスプレイのように利用できるアプリ「Duet/Air/Luna Display」のレイテンシテストの結果を公開しています。詳細は以下から。
iPad/iPhoneにMacの画面を映し出し、液タブ化するアプリ「Astropad」シリーズを開発しているAstro HQは現地時間2019年02月27日、同社が開発&販売しているiPadをMacのセカンドディスプレイ/液晶タブレット化できる「Luna Display」と類似/競合アプリとなる「Duet Display」および「Air Display」とのレイテンシ(遅延時間)テストの結果を公開しています。
LIQUID Latency Comparison
This report is meant to provide a baseline as to how our LIQUID v3 (that’s used in Astropad and Luna Display) latency compares with competitors like Duet Display and Air Display.LIQUID Latency Comparison – Luna Display
このテストは同社が2019年01月にバージョン3.0へアップデートした「Astropad」および「Luna Display」に採用されたレンダリングエンジンLIQUIDが「LIQUID v3.0」の性能を示すもので、テストは以下のスペックのMacBook Proと各アプリでMacのサブディスプレイ化したiPadを並べ、リモートデスクトップアプリ「AnyDesk」のWebテストを利用して、その差を計測しています。
テスト環境
- ハードウェア
- MacBook Pro (2017, 13-inch) (macOS 10.14.2)
- 11インチiPad Pro (2018) (iOS 12.1.1).
- ソフトウェア
- Luna Display 3.0
- Duet Display (Mac: 2.0.4.6, iPad: 2.0.9)
- Air Display 3.2
結果
レイテンシ・テスト
レイテンシ・テストには「AnyDesk Latency」が利用され、左右に並べたMacBook ProとiPadに表示されるカウンターの差をレイテンシ(遅延時間)としてサンプル数は50。テストはMacBook ProとiPadをUSB/Wi-Fi接続した場合で行われており、
結果、LIQUID v3.0を採用したLuna DisplayがUSB接続で11.3ms, Wi-Fi接続で22.4msの遅延となり、他のアプリはこの5~9倍の遅延となったそうです。
フレームレート・テスト
また、同社はiPadがMacBook Proのディスプレイのフレーム全てを表示しているかのチェックも行っており、同じくAirDeskの「Frame Rate Benchmark」を用いて確認したところ、USB/Wi-Fi両方の接続方式でLuna Displayが唯一60FPS全て表示できたそうです。
USB 60FPS | Wi-Fi 60FPS | |
---|---|---|
Air Display | No | No |
Duet Display | No | No |
Luna Display | Yes | Yes |
フレームレートはUFO TestのFrame Skipping Checkを表示したほうが分かりやすい気もしますが、Astro HQはその様子の動画も公開しているので、興味のある方はチェックしてみてください。
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