Mac mini (2018)のCPUベンチマークスコアはベースモデルでも歴代Mac mini以上になっているようです。詳細は以下から。
Appleは現地時間2018年10月30日、スペシャルイベントの中で「Mac mini」を約4年間ぶりにアップデートし、Intelの第8世代 (Coffee Lake)プロセッサとThunderbolt 3、HDMI 2.0、USB-Aを搭載し、最大64GBメモリ、2TB SSDが選択可能な「Mac mini (2018)」を発表しました。
Mac mini (2018)の発売は11月07日ですが、既にメディアレビュー向けに配布されているMac mini (2018)のGeekbenchベンチマークスコアがGeekbenchに投稿され始めたため、先週そのスコアを元にデスクトップMacのSingle-/Multi-Coreスコアグラフを作成しましたが、このグラフでMac mini (2018)の比較対象として利用したMac mini (Late 2014)は旧モデルと比較して世代はアップデートされているものの、CPUスコアとしては低下しているため、Mac mini (Late 2012)を利用している方もまだ多いようで、そちらと比べるようアドバイを頂いたので以下にグラフ化してみました。
Mac mini(Unibody)
Mac mini (2018)とのベンチマークの比較に利用したのは、Appleが電源内蔵型のアルミニウム(Unibody)筐体とIntelのCore iシリーズを採用し始めたMac mini (Mid 2011)からで、それ以降のMacは各モデルで以下のCPUを採用しています。
モデル | Model | Core Thread数 |
Base Turbo Boost |
L3 Cache | TDP | リンク |
---|---|---|---|---|---|---|
Mac mini (2018) | ||||||
ベースモデル | i3-8100H | 4/4 | 3.6GHz/なし | 6MB | 45W | Ark.Intel Geekbench |
上位モデル | i5-8500B | 6/6 | 3.0GHz/4.1GHz | 9MB | 65W | Ark.Intel Geekbench |
CTOモデル | i7-8700B | 6/12 | 3.2GHz/4.6GHz | 12MB | Ark.Intel Geekbench |
|
Mac mini (Late 2014) | ||||||
ベースモデル | i5-4260U | 2/4 | 1.4GHz/2.7GHz | 3MB | 15W | Ark.Intel |
中位モデル | i5-4278U | 2.6GHz/3.1GHz | 28W | Ark.Intel | ||
上位モデル | i5-4308U | 2.8GHz/3.3GHz | Ark.Intel | |||
CTOモデル | i7-4578U | 3.0GHz/3.5GHz | 4MB | Ark.Intel | ||
Mac mini (Late 2012) | ||||||
ベースモデル | i5-3210M | 2/4 | 1.4GHz/2.7GHz | 3MB | 15W | Ark.Intel |
上位モデル | i7-3615QM | 4/8 | 2.3GHz/3.3GHz | 6MB | 45W | Ark.Intel |
CTOモデル | i7-3720QM | 2.6GHz/3.6GHz | Ark.Intel | |||
Mac mini (Mid 2011) | ||||||
ベースモデル | i5-2415M | 2/4 | 2.3GHz/2.9GHz | 3MB | 35W | Ark.Intel |
上位モデル | i5-2520M | 2.5GHz/3.2GHz | Ark.Intel | |||
CTOモデル | i7-2620M | 2.7GHz/3.4GHz | 4MB | Ark.Intel | ||
Serverモデル | i7-2635QM | 4/8 | 2.0GHz/2.9GHz | 6MB | 45W | Ark.Intel |
これらのモデルのGeekbenchベンチマークのSingle-/Multi-Coreスコアをプロットすると、1世代前のMac mini (Late 2014)は(Late 2012)の上位&CTOモデル以下となっており、コア数とベースクロックが高い(Mid 2011)のServerモデルより低い値が出ていますが、
4年ぶりのアップデートとなるMac mini (2018)に関しては下位モデルでも(Late 2012)のCTOモデルより約20% Multi-Coreスコアが高くなっているので、macOS Mojaveのシステム要件ぎりぎりのMac mini (Late 2012)を利用されている方はこのスコアが正しければ買い替えの検討をされてもいいかもしれません。
追記
Mac mini (2018)内部へのアクセスは多少面倒ですが、特殊ネジ用ドライバなどがあればSO-DIMMにアクセスすることが可能だということが確認されました。
- Mac mini – Apple(日本)
コメント
あー・・・。
Mac mini 2012 Ci7/2.6GHz-4Coreを使ってる自分としては、2018だとCi7/3.2GHz-6Coreじゃないと買い換え甲斐がないかな・・・。
というかMac mini 2012 Ci7/2.6GHz-4Coreは結構強力だったんだなぁ。
イメージとしてはMac mini 2018はCi5に対しては絶対的なパフォーマンスはさておきCi3のほうがコスパが良く、Ci7へのCTOも価格分以上には性能が得られるイメージですね。少しCi5モデルの分が悪いかな?
そりゃ4年も間があいてりゃ、それなりのパフォーマンスは出るでしょーにw
表のMacmini2012のベースモデルのクロックが間違ってます
そりゃ4年もブランクがあれば当然
オンボードssdはメリット感じないな。
悪くなったら捨てるしかないものをエコシステムとは言わない。
APFSで、SSDはかなりの長寿命化が期待されるので、Appleとしては製品寿命的に充分と踏んでるのだと思いますよ。
Mac mini 2012購入直後にSamsung 840 PROに換装し、MojaveまでHFS+で運用しましたが、現在でも問題は発生していません。
とても素晴らしい検証ありがとうございます!
この差程度であれば、2012は例外的に次OSでもサポートされそうだと思ってしまいます。
逆に値の落ちた2014とeGPUでコスト的にどうなのかという欲が出てこなくもないような。
2012ー2014のように、2018ー2020という2年のタイミングでマイナーチェンジしてくれるならば、2012で粘って次期Intel統合グラフィックに期待するというパターンもアリですね。
今回のIntel UHD Graphics 630は一世代前のIntel HD Graphics P630に比べ、一部で18%、トータルで2%ほどしか性能が向上していないという結果もあるので・・・
ただ、マイナーチェンジに3年引っ張られたらさすがにキツいかな。
2011サーバーモデルは残念だなぁ
むしろ4年も掛けてこれしか変わらないのか・・・
値段は高くなったのに。
2012の底値なんて5万弱だったような記憶があるので、コスパでは完敗ですね。
2012だと、4K(レチナ)/60fpsが安心して出力できないので、そこの部分で2014以降との差が大きいのですよ。
DPで4K/30fpsがだせてても、起動の初期段階などでモニターに表示が行かないので、緊急時にはHDMIで4Kモニターに2K表示させて対応しています。
また、贅沢な物で60fpsに一度慣れると30fpsはやはりカクカク感を感じます。
3.6GHzモデルはCore i3 8100Hではなく、デスクトップの8100(かビジネス向けの8100B?)ではないですか?
Intel UHD 630はGT2、つまり24コアGPUなので、単純な性能ではMac mini 2014やMacBook Air 2013を下回ります(Air 2018もAir2013に劣ります)。ですがCPUパワーでなんとかなんているようですね。もっとも、どちらも低レベルな団栗の背比べですが・・・
TDP 13WのPowerPC G5やTDP 14WのデュアルコアG5と比較し、あの筐体によくも65Wなんて高発熱のCPUを収めたものですよね、すごい。加えて100W電源内蔵。