Apple、HDRやVR編集をサポートした「Final Cut Pro 10.4」やiMac Pro向けに最適化された「Logic Pro X 10.3.3」などをリリース。

Final Cut Pro Xのアイコン アプリ
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 Apple、HDRやVR編集をサポートした「Final Cut Pro 10.4」やiMac Pro向けに最適化された「Logic Pro X 10.3.3」などをリリースしています。詳細は以下から。

Final Cut Pro Xのアイコン

 Appleは本日、iMac Proを発売するのを前に同社のプロユーザー向けアプリ「Final Cut Pro」をv10.4へ、「Motion」をv5.4、「Compressor」をv4.4、「Pro Video Formats」をv2.0.6、「Logic Pro X」をv10.3.3へアップデートしています。リリースノートは以下の通り。

Final Cut Pro 10.4は、既存ユーザの皆様には無料アップデートとして提供されます。新規ユーザの皆様はMac App Store®を通じて34,800円にてお求めいただけます。Motion 5.4、Compressor 4.4もそれぞれ、既存ユーザの皆様には無料アップデートとして提供されます。新規ユーザの皆様はMac App Store®を通じて各6,000円にてお求めいただけます。教育関係の皆様は、Pro Apps Bundle for Educationとして6,000円にてお求めいただけます。詳細については apple.com/jp/final-cut-pro をご覧ください。

Final Cut Pro X、360度VRビデオ編集に対応 – Apple (日本)

リリースノート

Final Cut Pro 10.4

  • 360 VR編集
    • 360°エクイレクタングラービデオを読み込んで、さまざまなフォーマットとフレームサイズで編集
    • 接続したVRヘッドセットに360°ビデオを出力*
    • 360°ビューアを開き、編集しながら、ヘッドセットと正距円筒図法表示を同時にモニタ
    • Final Cut Proの360°ビューアでVRヘッドセットの動きを追跡するオプション
    • ブラー、グローなどの360°エフェクトを追加
    • 360°ビデオをYouTube、Facebook、Vimeoで直接共有
    • 360°パッチを使って、シーンからカメラやリグを瞬時に削除
    • 横オーバーレイを使って、360°ビデオの方向をビューアから直接、簡単に変更
    • 360°ビデオを非360°プロジェクトに読み込んで、パン、チルト、ズームをアニメート
    • グラフィック、静止画、ビデオを360°プロジェクトに読み込んで、360°シーンにぴったり合うように位置とサイズを調整
    • モノスコピックおよびステレオスコピック360°ビデオに対応
  • 高度なカラーグレーディング
    • 1つの場所ですべてのカラーコントロールを操作できるインスペクタの専用カラータブ
    • ヒュー、サチュレーション、ブライトネスを調整できる統合スライダで従来のホイールを改良した、強力な新しいカラーホイール
    • カラーとコントラストを変更する複数のコントロールポイントを使って、極めて精密な調整を行えるカラーカーブ
    • イメージの他の部分は変更せず、特定のヒューまたはブライトネスレベルを選択して調整を行えるヒュー/サチュレーションカーブ
    • カラーカーブやヒュー/サチュレーションカーブでスポイトを使って、イメージの一部をサンプリングしてすばやく調整
    • “バランスカラー”コマンドに手動ホワイトバランス用のスポイトが付属
    • 人気のあるカラーグレーディングAppやサイトからカスタムLUTを適用
    • 精密なキーフレームコントロールを使って経過時間でカラーを補正
    • カラー調整用の新しいキーボードショートカットとロールベースのタイムラインナビゲーションによる、カラー補正操作の高速化
    • ざっとプレビューして高速に検索できるカラープリセットをエフェクトブラウザ内に配置
    • ハイダイナミックレンジ
    • HDR(ハイダイナミックレンジ)ビデオをRec. 2020 HLGまたはRec. 2020 PQ for HDR10で読み込み、グレーディング、配信
    • 他社製I/Oデバイスを使って他社製HDRモニタにビデオを出力
    • HDRのブライトネスレベルを最大10,000 nitまで測定できる組み込みの波形モニタ
    • HDRをSDR(標準ダイナミックレンジ)出力に簡単にトーンマッピングしたり、PQフォーマットとHLGフォーマット間を変換したりできるHDRツール
    • HDRモニタのない環境でHDRをRAW値で表示するオプション
  • 追加機能
    • iMovie for iOSプロジェクトを直接Final Cut Proに送信し、高度な編集、オーディオ操作、仕上げ作業を実施
    • Apple製デバイスからHEVC(High Efficiency Video Coding、別名H.265)ビデオクリップとHEIF(High Efficiency Image Format)写真を読み込み、再生、編集**
    • Compressorに送信し、ビデオプロジェクトをHEVCフォーマットで書き出し
    • 拡大/縮小が可能な新しいデザインのインターフェイスを備えたLogic Pro Xから、エフェクトプラグインを使ってオーディオを調整
    • Canonからの追加ソフトウェアでCanon Cinema RAW Lightフォーマットに対応
    • メタル2を使ってオプティカルフロー解析を高速化
    • NFSベースのライブラリとメディアに対応
    • 新しいカラー・グレーディング・コントロール、360 VRエフェクト、HDRをサポートするXML 1.7

Motion 5.4

  • 360 VRモーショングラフィック
    • 360°ビデオを読み込んで、360°のタイトル、ジェネレータ、エフェクトをデザイン
    • 接続したVRヘッドセットに360°ビデオを出力*
    • ブラー、グローなどの360°エフェクトを適用
    • 360°モーショングラフィックを保存して、Final Cut Proのエフェクトブラウザから直接アクセス
    • 360°ビデオをYouTube、Facebook、Vimeoで直接共有
    • 方向変更フィルタを適用して、360°ビデオの方向を簡単に変更
    • 360°プロジェクト内で3Dシーンを作成して、超リアルな360°環境を構築
    • 360°ルックアラウンド表示でVRヘッドセットを使わずに360°シーンをプレビュー
    • 360°ビデオを非360°プロジェクトに読み込んで、パン、チルト、ズームをアニメート
    • グラフィック、静止画、ビデオを360°プロジェクトに読み込んで、360°シーンにぴったり合うように位置とサイズを調整
  • 追加機能
    • Motionプロジェクト、Final Cut Proジェネレータ、Final Cut Proタイトル、Final Cut Proエフェクト、Final Cut Proトランジション間でいつでも簡単に変換
    • 新しいオーバーシュートビヘイビアで、キーフレームを使わずに、リアルなスプリングアニメーションを作成
    • 新しい外観フィルタで写真からインスピレーションを得たさまざまな外観を選択
    • メタルを使ってオプティカルフロー解析を高速化、高品質化
    • Apple製デバイスからHEVC(High Efficiency Video Coding、別名H.265)ビデオクリップとHEIF(High Efficiency Image Format)写真を読み込み、再生、編集**
    • モーション・グラフィック・プロジェクトをCompressorに送信してHEVCフォーマットで書き出します

Compressor 4.4

  • 360 VR配信
    • さまざまなフォーマットとフレームサイズで360°ビデオをエンコーディング
    • 360°ビデオをYouTube、Facebook、Vimeoで直接共有
    • 業界標準の全方位メタデータを埋め込んだ360°ビデオファイルを書き出し
    • モノスコピックおよびステレオスコピックフォーマットに対応
  • ハイダイナミックレンジ
    • 色空間変換コントロールとHDRメタデータを使ってHDR(ハイダイナミックレンジ)ビデオを配信
    • HDRビデオをP3 D65 PQ、Rec. 2020 HLG、およびRec. 2020 PQ for HDR10で配信
    • HDRビデオをSDR(標準ダイナミックレンジ)ビデオに簡単に変換
    • iTunes Storeパッケージ内でDolby VisionグレードビデオファイルのDolby Vision XMLへのリンクに対応
  • HEVC
    • ビデオの映像品質を同等に保ちながらH.264よりもファイルサイズを最大40パーセント小さくできるHEVC(High Efficiency Video Coding、別名H.265)フォーマットでエンコーディング*
    • Compressorで作成したカスタムHEVC書き出し設定をFinal Cut Proで使用
    • Final Cut ProやMotionのプロジェクトをCompressorに送信し、ビデオをHEVCフォーマットでエンコーディング
    • デスクトップでドラッグ&ドロップするだけでエンコーディングできる自己完結型HEVCドロップレットを作成
  • MXF
    • さまざまなコーデックとパラメータに対応するMXFファイルのエンコーディング
    • さまざまなフレームレートと解像度が使えるAVC-Intra、D-10 / IMX、ProRes、XDCAM HDなどの新しいMXFプリセット
    • MXFコンテナ内でProResおよび10ビット非圧縮ビデオをサポート
    • MXFコンテナ内でHDRビデオをサポート

Pro Video Formats v2.0.6

  • Pro Video Formats v2.0.6
    • Pro Video Formats には、以下のプロ向けビデオコーデックのサポートが含まれています:
    • Apple Intermediate Codec
    • Apple ProRes
    • AVC-Intra 50 / 100 / 200 / 4:4:4 / LT
    • AVC-LongG
    • XAVC
    • XF-AVC
    • DVCPRO HD
    • HDV
    • XDCAM EX / HD / HD422
    • MPEG IMX
    • 非圧縮 4:2:2
  • Pro Video Formats には、以下の MXF サポートも含まれています:
    • QuickTime Player などのサポートされている macOS アプリケーションで MXF ファイルを再生
    • Compressor 4.3 以前で使用するための MXF プラグインおよびプリセット

Logic Pro X 10.3.3

  • パフォーマンスが iMac Pro 向けに最適化され、最大 36 コアがサポートされるようになりました
  • High Sierra でユーザ作成コンテンツが利用できなくなる問題が解消されました
  • 安定性とパフォーマンスが向上しました

おまけ

 また、AppleはiMac ProやFCP 10.4リリース前にロンドンの映像制作会社Trim EditingのThomas Grove Carterさんにレビュー用のiMac Proおよびアプリを提供し、そのファーストインプレッションが公開されているので興味のある方はチェックしてみて下さい。

For me, if an equally powerful Mac Pro existed, I’d still chose this iMac Pro over it, because I love the all-in-one compact design and the way it sits in my edit suite. I can’t wait to use the iMac Pro for genuine work and really put it through its paces. I’m excited and slightly dizzied by its power, and the potential that power has for delivering amazing work.

First Impressions: Apple’s new iMac Pro – Randi Altman’s postPerspective

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