Appleがウィルス定義データベース「XProtect」をv2096へアップデートし複数のアドウェアをブロックするとともに約1年ぶりに古いFlash Playerをブロックしています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2017年11月06日、macOS/OS Xのウィルス定義データベースXProtect(関連記事)をv2096へ、マルウェアを検出&削除を行うMalware Removal Toolのデータベースをv1.25へアップデートしています。
新たに追加された
新たに追加されたマルウェアの情報は2017年08月から米国を中心にAdobe Flash Playerのインストーラーを装い、Macにユーザーが必要としないアプリやアドウェア、Safariプラグインなどをインストールするマルウェア「Mughthesec」の亜種「OSX.Mughthesec.B」と、同じくアドウェア「AdLoad」の亜種「OSX.AdLoad.B.2」で、
- 新たに追加されたアドウェア
- OSX.AdLoad.B.2 : Macにユーザーが不要なアプリなどをインストールする
- OSX.Mughthesec.B : Macにユーザーが不要なアプリなどをインストールする
- 変更されたデータ
- OSX.AdLoad.B → OSX.AdLoad.B.1
OSX.AdLoad.Bの亜種の出現に伴い、これまで「OSX.AdLoad.B」として登録されていた検体の情報が「OSX.AdLoad.B.1」に変更されています。
Adobe Flash Player
また、今回のアップデートでは2016年11月01日にリリースされたXProtect v2085以来となる古いAdobe Flash Playerのブロックも行われており、Flash Player v27.0.0.183以前のバージョンを利用していると、macOS(Safari)によりブロックされます。
おまけ
XProtectやGatekeeper, MRTは順次ロールアウトされ自動的にアップデートが行われますが、強制アップデートやGatekeeper/MRTのバージョンの確認は以下のコマンドで行うことが可能です。
- XProtectのバージョンの確認 (Yosemite以前)
defaults read /System/Library/CoreServices/CoreTypes.bundle/Contents/Resources/XProtect.meta Version
defaults read /System/Library/CoreServices/XProtect.bundle/Contents/Resources/XProtect.meta Version
defaults read /private/var/db/gkopaque.bundle/Contents/Info.plist CFBundleShortVersionString
softwareupdate -l --include-config-data
sudo softwareupdate --background-critical
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