OS X 10.11 El CapitanではUSBのパワー・マネージメントが変更されているそうです。詳細は以下から。
El CapitanにアップデートしたMacで「USBデバイスが認識しなくなった」や「USBデバイスの電源が落ちる」といった不具合がSupport Communities[1, 2, 3, 4]やDeveloper Forum、その他 周辺の方々から聞かれるようになり、先日 開発者向けに公開されたOS X 10.11.2のフォーカスエリアにも「USB」の項目が追加されるようになったので調べていたところ、AppleはEl CapitanでUSBのパワー・マネージメントを大きく変更した様です。
この事はAppleが公開している「Core Technologies Overview」に記載されており、El CapitanではUSBパワー・マネージメントがiOSと同じマネージメント・ポリシーに変更され、デバイスのアイドル状態がタイムアウトした場合に限り、OSがバスのI/Oを止め電気的にデバイスをサスペンドするようになるとされています。
USB Power Management
Traditionally, USB device power management is done manually, with a function driver making explicit suspend or resume calls on a USB device service. This is error-prone and results in overly complex driver code to manage power state.
USB in OS X El Capitan has been completely implemented to benefit from the same USB architecture and aggressive power management policy adopted by iOS.[…]
Only when the device idle timeout expires does the OS pause I/O on the bus and electrically suspend the device at the port.
[Core Technologies Overviewより]
この変更はあまりユーザーが認識しすることはありませんが、例えばMacBookに付いているSDカードリーダーはUSBバスに接続されており、Yosemite以前のOSの場合はSDカードが接続されていなくてもカードリーダーは常にOS Xに認識されている状態ですが、El Capitanの場合はSDカードが接続されていない、またはタイムアウトした場合にはカードリーダー自体が認識されないようになっています。
AppleはMavericksからApp NapやTimer Coalescingなどソフトウェアでの省電力化に取り組んでおり、今回のUSBパワー・マネージメントもその一環だと思われますが、OS X 10.11.2のフォーカスエリアにあるようにまだ多少不具合が残っているようなので、これからEl Capitanへアップデートされる方は注意して下さい。
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