OS X Yosemite 10.10.3アップデート後にFinderが重くなる現象とその対処法まとめです。詳細は以下から。
OS X 10.10.3 Yosemiteが4月9日にリリースされて以降、10台ほどのMacをアップデートしたところ2,3台のMacでFinderが重くなる(CPUに負荷がかかる)現象が発生し、調べてみたところApple Support Communities[1, 2, 3]やTwitter, Mac系サイト[1, 2, 3, 4]で報告されていたので、いくつか対処法をまとめました。
10.10.3 is going to be the death of me. SLLLOOOOOWWWWWWW Finder file access is getting even slower…
Update to OS X 10.10.3 they said. It fixes things they said. Finder now crashes. Apple’s QA has gone to crap http://t.co/EYjOBBEsdN
CloudKit
1つ目はiOSのJailbreak用様々なTweekを作成しているAdam Dさんが発見した「この現象は(Appleが開発者に提供しているiCloudのフレームワーク)CloudKitによって引き起こされ、コンソールでSyslogを見るとclouddデーモンがI/Oエラーを起こしており、これがFinderを重くしている」というもので、
(エラー例)
For some time I’ve been experiencing really slow folder opening in Finder and Open/Save panels. Clicking to open a folder would take anywhere from a few seconds to a minute to appear. I lived with this for some time, until I was debugging something and went to watch my syslog.
As it turns out, this is caused by a corrupt CloudKit database. The cloudd daemon repeatedly crashes trying to read it and then gets re-launched by launchd. Here’s an example of the syslog message:
[Fix for slow folder opening on OS X 10.10.3 – HASHBANG]
Apr 06 23:05:14 yivo cloudd[426]: *** Terminating app due to uncaught exception 'NSGenericException', reason: 'Error executing SQL: "begin exclusive" (266) - errcode:010a, msg:"disk I/O error", path:/Users/USER/Library/Caches/*/CloudKitMetadata'
このエラーが発生している場合はFinderで[移動]メニューから[フォルダへ移動…](Shift + Command + G)で表示されるウィンドウから”~/Library/Caches/CloudKit/”へ移動。
~/Library/Caches/CloudKit/
CloudKitディレクトリ内にCloudKitMetadata, CloudKitMetadata-shm, CloudKitMetadata-walというCloudKitのデータベースがあるのでこの3つを削除。
最後にアクティビティモニタ.appを起動して”cloudd”を強制終了して下さい。
*ターミナルで以下のコマンドを実行しても同じです。
rm ~/Library/Caches/CloudKit/CloudKitMetadata*;killall cloudd
Finderの設定ファイル”com.apple.finder.plist”
OS X Dailyが紹介しているのは「OS X 10.10.3にアップデートしたMacでFinderが重くなったりクラッシュしたり、CPU使用率が高くなる現象はFinderの設定ファイル”plist file”を捨てて再起動すれば解決する」というもので、
Finder acting up in OS X Yosemite? It’s probably a simple fix http://t.co/s78XHuwDvK http://t.co/6FcaPHXX94
Some users who have updated to OS X Yosemite 10.10.3 have discovered that Finder will misbehave wildly, sometimes becoming wildly slow and unresponsive, crashing, or using inordinately high CPU.
[…]
Most of the time, ditching the Finder plist file and rebooting the Mac is sufficient to resolve any Finder troubles in OS X Yosemite post OS X 10.10.3 update.
[Resolving Finder Problems in OS X 10.10.3 Yosemite – OS X Daily]
まず、Finderで[移動]メニューから[フォルダへ移動…](Shift + Command + G)で表示されるウィンドウから”~/Library/Preferences/”へ移動。
~/Library/Preferences/
Finderの設定ファイル”com.apple.finder.plist”をデスクトップ等へ移動または削除、最後にMacを再起動します。
*ターミナルで以下のコマンドを実行しても同じです。
mv ~/Library/Preferences/com.apple.finder.plist ~/Desktop/; sudo shutdown -r now
セーフモード
MacIssuesが紹介しているのは一番簡単な方法で「Macをセーフモードで起動するとシステムを検証し、不要なキャッシュを削除してくれる」ことから以下の方法でセーフモードを使用。
1.Macの電源を切る
2.電源ボタンを押す
3.起動音が聞こえたらすぐに「shift」キーを押しっぱなしにします。(起動音の直後)
4.すべてのキーを同時に放す
5.画面に Apple ロゴが表示されたら「shift」キーを離す
First try rebooting into Safe Mode by holding the Shift key down on your Mac when starting up. This will force the system to run a drive check and clear some system caches. When done, reboot your Mac normally to see if the problems persist.
[Remove caches to fix a slow Finder in OS X 10.10.3 – MacIssues]
セーフモードでの起動が成功していれば、ログイン画面に[セーフモード]という表示が現れ、システム情報の[ソフトウェア] > [起動モード]にセーフと表示されるので、確認して再起動します。
これでも直らない場合、先に書いたとおり”CloudKit” と “com.apple.finder.plist”の全ての設定ファイルを削除(移動)し再構築する、またはSpotlightの使用をやめるという方法が提示されているので試してみてください。
~/Library/Caches/com.apple.finder
~/Library/Caches/CloudKit/com.apple.finder
~/Library/Caches/CloudKit/com.apple.clouddocs
~/Library/Caches/CloudKit/com.apple.CloudDocs.container-metadata
~/Library/Caches/CloudKit/CloudKitMetadata
~/Library/Caches/CloudKit/CloudKitMetadata-shm
~/Library/Caches/CloudKit/CloudKitMetadata-wal
~/Library/Caches/com.apple.icloud.fmfd
~/Library/Caches/com.apple.iCloudHelper
Next, try manually clearing some of the caches that may be relevant to the Finder. These include those for the Finder as well as related services like iCloud Drive. The caches for these services are located in your user library, so get to them by holding the Option key and choosing Library from the Go menu in the Finder. In the folder that opens, go to the Caches directory.
[Remove caches to fix a slow Finder in OS X 10.10.3 – MacIssues]
関連リンク:
・Remove caches to fix a slow Finder in OS X 10.10.3 – MacIssues
・Resolving Finder Problems in OS X 10.10.3 Yosemite – OS X Daily
・Fix for slow folder opening on OS X 10.10.3 – HASHBANG
コメント
なんでこんなにバグ多いんだろうね。
それにしてもこういう記事はほんと助かるわ。
そのうちWindowsの方が安定している!って言われるようになったりね。
OSとしては残念ながらWindowsの方が安定してると言わざるをえない。
OS標準のデーモン(Windowsで言えばサービス)が原因で重くなるなんて事はWindowsじゃお目に掛かったことないわ…
UNIXがベースって触込みはどこに行ったのやら…
Windowsはもっとバグあるけどね。
同じスペックのマシンでもOS起動だけでメモリは食うしCPUからの放熱もすごい。
Mac使う様になってWindowsより仕事が快適になった。
よかったー OS X 10.9のままにしといて。
やっぱり評判を見てアプデするかしないかを決めることは大切だね!
つぎのOS X 10.11はどうなることやら。
毎回問題になる人がいるWiFiといい
一社提供の強みはどこへやら
WiFiのトラブルは酷いよね。
ソフトが大規模になってきて管理しきれてない感じ。
この辺はサラリーマン気質のマイクロソフトに分があるのかな。
そのうち?
安定ってだけならNTからWindowsの方が明らかに箱としては安定していると思うのが総意だと思うが……
まあ安定してるだけでグラフィカル面でも標準機能面でもゴミだから使い物にするまでが本当に面倒くさいが。
ただ昔の方がMacのOSは糞だった、アプリが突然クラッシュするのは10.8くらいまでは当たり前だと思っていたが
最近何やっても落ちないから関心してたところなんだがな
まあここに書き込んでるやつってここ5、6年のことしか語れないのが多い感じするし、過去のことも大して調べようって感じもしないからつい突っ込み入れてしまうんだよね。
とてもじゃないけど昔のAppleOSに思い出補正は掛けられないわ
アプリクラッシュはOSのせいじゃなくてアプリが悪いんだろw
20年位前ならば遡れるかも。
子供時代。自宅がPC-98のMS-DOSで、友達の家のMacが輝いて見えた。未来そのものに見えた。
大学時代。自分はポリタンクのMacOS8.5で、研究室はWinNT4.0だった。WinNTの方が遥かに安定していたが、それでもMacOSの方が使い心地が良かった。
今となってはWinもMacも、どちらもそれなりの使い心地で、大差は無い。
むしろ拡張性が落ちた分、デスクトップじゃMacの出番が減り続けWinの方がメインになっている。
デスクトップGPUって圧倒的に早いよ。iMacのGPUってm290Xもm295Xもモバイル用だしね。
20年振り返ってみると、安定度でみるとWinNT系が、ずっと安定していて、勝ちっぱなしかな。
ワクワク度でも、MS-DOS時代からみるとMacが常に下降気味かな~。
その分iPhoneが手放せなくなってきてますがね。
次の20年後はどうなってるかな~?
WindowsはNT4.0が安定のピークで、win95系やWin2000以降は不安定。
MacはNEXTSTEPベースではMountainLionが安定のピークで悪くなってる。MacOS9以前はバクダン。
Windows2000以降はカーネルまで落ちることが多いけど、OSXはファインダーが落ちるだけで
済むことが多い。GUIしか使わないなら同じ、CUIでなんとかできる人ならOSXの方が圧倒的にいい。
SunやAlpha、SGIをずっと管理してたけど、UnixといえどもWindow ManagerやXはよく落ちてた、
というかUnixはそもそもこらえ性がない。
DOSやWin95-Me、OS6-9なんかはすぐ止まるので数分ごとにセーブ、3ヶ月ごとに
クリーンインストールが基本だった。また、もともとMacは拡張性なんてあまり考えてない。
パソコンに安定を求めるのは昔も今も高望み。
Windowsがどうとかはどうでもいいよ
Yosemiteがリリースに値するレベルじゃなかったってのは疑う余地が無い
10.11はYosemite2とかにして使えるものを出して
新機能とかいらないから
べつに重くならなかったのでラッキー
OSはたまにクリーンインストールするものだろ
昔話に花を咲かせるのも結構ですが、別にそれがYosemiteを安定させる要因につながるわけではないので、あまり建設的な話題には思えません。
小生、今は40半ばでガキの頃、AppleIIに触れた人間ですが、愛玩動物のように不具合も愛嬌と捉えるAppleユーザーの気持ちにはなりえませんでした。
そろそろスノレパのように「新機能を少なめに安定性にターゲットを絞りました」的なことをしたほうがいいな。
きりよく10.12かOSXIでやってもいいぞ。
むしろコードネームを変えるならXIにメジャーバージョン切り上げて欲しかったけど。
>10台ほどのMacをアップデートしたところ
さらっとすごいことをおっしゃっているw
なんかXIにするタイミング逃してる感あるよなw
パターン的にはXI直前でスノレパ的なバージョンを出して、新機能満載にするなりiOSとのユニバーサルOSにするなりをXIで行うのが王道だろうけど。
Yosemiteはインターフェース変えるのに労力尽くしちゃったのかな?ただ10.4くらいまでのに比べたらかなり安定はしてるよね。
Win10も詳細出たし次あたりに安定版出して次々回でユニバーサルを打ち出しそうな気もする。
カーネルはOSXのレガシーなんだから、OSXIは違う気がする。
MarvericksやiPhone6あたりから、本体・本運営がYosemiteなどの新規格、新提案を通じて「ジョブズ」から一生懸命に「決別」や「巣立ち」を試みてるように感じる。それが、「今」顕著に消費者に影響してるように感じる。
OSX自体の不安定性はSLでおおよそ解消されたように感じるけど、Lionで蛇足に感じた。
予防策として
昔からそうだったけど、俺はマイナーバージョン3以前はなるべく手を出さないようにしてる。
今回は例外的にまだだけど。。。
いっそ無料を止めた方がいいのでは?そうすれば金をもらってバージョンアップしているっていう意識から今よりかはマシなものが作れそうだし、こちらもバージョンアップが渋るし(笑)
mac使って3年目だけどwifiやbluetoothが切れる事が多くてホントイライラする。
今回10.10.3にアップデートしてからマウスがもたつくようになったし・・・
だから、macがメイン機になる事はありえない。
メイン機はずっとWindows7だよ。macよりよっぽど安定してる。