iOSのアプリをMalwareに置き換える”Masque Attack”というiOSの脆弱性をついた攻撃手法が公開されています。詳細は以下から。
セキュリティベンダーのFireEye
が公開した”Masque Attack(仮面or仮装 攻撃)”はiOSのエンタープライズ/AdHoc Provisioning プロファイルの脆弱性をついて、JailbreakしていないiOSデバイスでも既存のアプリをマルウェアに置き換える事のできる手法で、この脆弱性はiOS 7.1.1, 7.1.2, 8.0, 8.1, 8.1.1(beta) に存在するそうです。
Masque Attack: All Your iOS Apps Belong to Us http://t.co/ZudpV4VJ0F #mobile #iOS
#Apple
同社のHui Xueさんが公開した動画には「私達はこの”Masque Attack”脆弱性を7月26日にAppleに報告したが、最近発見された”WireLurker”マルウェアを見た後、我々は”Masque
Attack”の一部が使用されたことに気がついた」として、それを実証するべくGmailアプリをマルウェアに置き換える手法を公開しています。
We have notified Apple about this vulnerability on July 26. Recently Claud Xiao discovered the “WireLurker” malware. After looking into WireLurker, we found that it started to utilize a limited form of Masque Attacks to attack iOS devices through USB.
Masque Attacks can pose much bigger threats than WireLurker.
この手法は
1. Figure 1(a)(b)の様にGmail.app(com.google.GmailというBundle Identifier)をインストールする。
2. Figure 1(c)「New Flappy Birdアプリをリリースしたよ!」というメッセージでInHouse版アプリ(いわゆるOTA)をインストールするWebサイトへ誘導。
3. Figure 1(d) インストールをクリックするとGmailアプリをInHouse版アプリに置き換え。
4. Figure 1(e) 元のGmailアプリはInHouse版アプリに置き換えられる。
5. Figure 1(f)このアプリを開くと同時にキャッシュされていたメールの内容が含まれたSQLite3のデータベースがリモートサーバーにアップロードされます。
というようなステップを踏んでいるそうです。
[Figure 1]
データベースの中には差出人やメッセージが含まれており、”Masque Attack”の手法はWireLurkerの様にMacやPCに接続すること無く、完全にワイヤレスで情報を盗み取ることができるそうです。
Note that Masque Attack happens completely over the wireless network, without relying on connecting the device to a computer.
また、「iOSが同じBundle Identifierのアプリに、証明書の一致を求めないため」この脆弱性が存在するのとして、iOSの脆弱性が修正されるまで以下の様な方法で”Masque Attack”からiOSデバイスを守るしかないとしています。
This vulnerability exists because iOS doesn’t enforce matching certificates for apps with the same bundle identifier.
Masque Attackから身を守る方法
1.Apple公式のAppStoreと自社以外のサードパーティ製アプリをインストールしないこと。
2.Figure 1(c)の様にサードパーティInHouseアプリのインスールをクリックしないこと。アプリのタイトルは攻撃者によって自由に設定できます。
3.アプリを開いた際に”Untrusted App Developer(信頼出来ない開発者のアプリ)”というポップアップがFigure 3の様に表示された場合、”Don’t Trust(信頼しない)”をクリックすることでそのアプリをアンインストールすることができます。
また、既に信頼しているProvisioning プロファイルはiOS 7の場合 [設定] > [一般] > [プロファイル]から確認することができます。(iOS 8ではプロファイルは表示されるもののProvisioning プロファイル表示されないようです)
To check whether there are apps already installed through Masque Attacks, iOS 7 users can check the enterprise provisioning profiles installed on their iOS devices, which indicate the signing identities of possible malware delivered by Masque Attacks, by checking “Settings – > General -> Profiles” for “PROVISIONING PROFILES”.
iOS 7 users can report suspicious provisioning profiles to their security department. Deleting a provisioning profile will prevent enterprise signed apps which rely on that specific profile from running. However, iOS 8 devices don’t show provisioning
profiles already installed on the devices and we suggest taking extra caution when installing apps.
関連リンク:
・
Masque Attack: All Your iOS Apps Belong to Us –
FireEye Blog
・
WireLurker, Masque Attack malware only a threat for users who disable Apple’s iOS, OS X security –
AppleInsider
コメント
iPhoneもマルウェアにかかるようになったか
一つ利点が消えたな
もうAndroidもiOSも関係ないよね、Windowsしかり狙われるのはシェアが大きくて人気な証拠だし
散々PCで体験してるから今更だけどライトユーザーが危ないね
メールタイプが一番やっかいか…
何の警告も見ないでクリックしちゃう世代が狙われてるなw