先日発売されたOWCのMacPro Late 2013用 128GB メモリと64GBメモリを使用したベンチマークテスト比較をMac Performance Guide公開しています。詳細は以下から。
Mac Performance Guideが行ったベンチマークテストは
- diglloydToolsを使用したMemoryTester
- Photoshop CCを使用した実際のパフォーマンステスト
の2つで、使用したMacPro Late 2013は6-Core Xeon 3.5GHz, D500 GPU搭載の上位モデル、Photoshop CCのパフォーマンステストについては「diglioyd Photoshop Benchmarks」を使用し複数の項目でテストしています。
Tested in 2013 Mac Pro: 64GB vs 128GB Memory from OWC http://t.co/XO5EwxLlIO
MemoryTester stress
既に各所から発表のある通り、128GBメモリを搭載した場合の動作周波数はCASレイテンシの問題で1066MHz、64GBの場合はフルスピードの1866MHzで動作するので、その確認のためMemoryTester stressでmemcpy()を使用したベンチマークを行ったそうです。結果は以下の通り。
当然、動作周波数 1866MHzの64GBメモリの方がいいスコアですが、このテストは実際のアプリケーションを使用したベンチマークテストではなく128GBメモリが活かされるのは
28GB is for computing tasks with large data sets, such as huge Phtooshop files, large 3D modeling jobs, databases with large in-memory caches, etc.
っということで、次にPhotoshop CCを使用したベンチマークを行っています。
Photoshop CC diglloyd Benchmarks
実際にPhotoshop CCを用いたdiglloyd Benchmarks(PSのAction)では、まずファイルサイズを変更したdiglloydSpeed1、diglloydMedium、diglloydHugeの3テストを行い、それぞれ8GB、15.7GB、56GB サイズのイメージファイルを使用したテストで以下の結果を得ているそうです。
この結果、diglloydSpeed1、diglloydMediumテストでは64GBの方がいいスコアが出ていますが、システム全体のメモリ使用量が64GBを超えるdiglloydHugeテストでは128GBの方がいいスコアを出しています。
さらに、Mac Performance Guideでは「複数のアプリケーションを起動し、メモリが既に使用されている」状況を想定して、32GBが既に使用された(alloc)状態での「OWC 128GB Memory Kit: Photoshop CC With Too Little Memory」ベンチマークを行っており、この状態でのdiglloydHugeテストでは128GB搭載 MacProが約21倍のパフォーマンスを出ているとしています。
In this case there is a 21X performance hit for 64GB instead of 128GB! A workflow with too little memory can suffer severely like this.
Mac Performance Guideではこの他にも「Photoshop CC Filters」、「Convert Raw to JPEG」、「Assemble Panoramic Image」ベンチマークを掲載しているので興味のある方はどうぞ。
コメント
64GBを超えるメモリの使い方をしなきゃ速度が遅い分遅くなるってだけか
MPIの姫野ベンチマークと同じだね
ttp://accc.riken.jp/2460.htm
一定以上の格子数の行列計算をさせると途端にオーバーフローしてパフォーマンスが落ちる。
キャッシュ>メモリ>SSDの順でIO速度が速いから当然の結果だけど、問題は128GBにかけるコストとパフォーマンスが釣り合うかどうかだね。