MacのTime Machine用ストレージとして使用可能なものの、隣接しているポートはほぼ使えなくなるUSB-C接続の超小型SSD「IODATA SSPJ-UTC512/E」レビューです。詳細は以下から。
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株式会社アイ・オー・データ機器は2025年08月30日、接続機器から出る部分の厚さがわずか約8.5mmでPCやスマホに挿したまま持ち運びやすいUSB 3.2 Gen 1 (5Gbps)対応のUSB-C超小型SSD「SSPJ-UTC」シリーズの販売を開始しましたが、

このSSPJ-UTCシリーズは挿しっぱなしにしておけるため、Macのバックアップ機能「Time Machine」用のストレージとしてもぴったりということで512GBモデル(SSPJ-UTC512/E)を1つ購入してみました。

比較
超小型SSDは、これまでもBUFFALOのUSB-A 3.2 Gen 2対応「SSD-PSTU3A」シリーズや、USB-Cポートを採用したHIKSEMIの「SYNC C PRO MINI PSSD HS-USB-S450 512GB U3」を購入していたので比較してみましたが、IODATAのSSPJ-UTCは、ほぼ同じスペックのHIKSEMI HS-USB-S450 U3よりデバイスから出る部分の厚さが小さく、

BUFFALOのSSD-PSTU3AとHIKSEMI HS-USB-S450 U3、IODATAのSSPJ-UTC、Logi Bolt (USB-C)
高さ的には先月発売されたLogicoolのUSB-Cレシーバー「Logi Bolt USB Type-C レシーバー」と同等な一方、その分、上下には幅があり、MacBook Air/ProのUSB-Cポートに接続すると隣接するMagSafe電源アダプターやThunderbolt/USB-Cポートが使えなくなるので注意が必要です。

また、HIKSEMI HS-USB-S450 U3にはデータアクセスを確認できるアクセスランプがありませんでしたが、IODATAのSSPJ-UTCシリーズにはグリーンのLEDラクセスランプが付いており、MacBook Airと接続してもMacBook Airの足の厚さで机などの接地面と干渉することはありません*でした。

ベンチマーク
次に、Macで定番のAmorphousDiskMarkとBlackmagic Disk Speed Testを利用しベンチマークを行ってみました。各SSDはAPFSでフォーマットしており、MacはApple M3チップを搭載したMacBook Air (13-inch, M3, 2024)を使用しています。

まず、AmorphousDiskMarkのシーケンシャルRead/Writeの結果は以下の通りで、IODATAが行ったベンチマークではSSPJ-UTCシリーズはRead速度は最大約400MB/s、Write速度は最大約450MB/sとなっていますが、MacBook AirではReadが約391MB/s、Writeが384MB/sとなり、
HIKSEMIのSYNC C PRO MINI PSSDよりWrite値が高速なものの、やはり、USB 3.2 Gen 2 (10Gbps)接続でメーカー公称値がRead速度600MB/s以上、Write速度500MB/sのBUFFALOの小型SSD「SSD-PSTU3A (SSD-PST250U3BA/N)」シリーズには及ばない結果となっています。

また、Blackmagic Disk Speed Testでも同様の結果で、シーケンシャルWriteが約375MB/s、Readが約354MB/sと、iPhone 15 ProやiPhone 16 ProのカメラでProRes撮影をする際に利用する外付けSSDとしては、あまり使いたくないスコアとなっています。
Time Machine
IODATAはSSPJ-UTCシリーズはMacのTime Machine用バックアップストレージにも利用できると謳っていたので試してみましたが、これは問題なく、macOS 15 SequoiaがクリーンインストールされたMacBook Air (13-inch, M3, 2024)の初回バックアップを約30分で終えたので、バックアップ速度を気にせず、Macのストレージサイズが256GB以下のモデル*ならば問題なく運用できると思います。

ただ、SSPJ-UTCシリーズは、このサイズの超小型SSDとしては優秀ですが上記の通り隣接するUSB-Cや電源、HDMI、SDカードリーダーがほぼ使えなくなるので、MacBook Air/ProのTime Machineバックアップストレージとして利用するよりは、ポート間の幅に余裕があるMac mini/Studioの前面のUSB-Cポートにバックアップ用ストレージとして接続しておくか、シングルUSB-CポートのiPhoneなどのスマートフォンで利用した方がいいかもしれません。

HS-USB-S450 512G U3とSSPJ-UTC512/Eの同時接続も可能
SSPJ-UTCシリーズの価格は256GBモデルが5,980円、512GBモデルが9,980円となっており、現在はAmazonスマイルSALEで10%OFFセールとなっていますが、512GBモデルは既に売り切れとなっているので、デバイスから出っ張らない小型SSDをお探しの方はチェックしてみてください。

SSPJ-UTC256/E
比較
| IODATA SSPJ-UTC/E |
HIKSEMI HS-USB-S450 U3 |
BUFFALO SSD-PSTU3A |
|
|---|---|---|---|
| 外見 | |
|
|
| 接続 | USB-C USB 3.2 Gen 1 (5Gbps) |
USB-A USB 3.2 Gen 2 (10Gbps) |
|
| サイズ | 約23 x 8.5 x 14mm (コネクタ含まず) |
約10.6 x 20 x 13.5mm | 約14.6 x 8 x 28mm |
| 飛び出し幅 | 約8.5mm | 約13.5mm | 約17mm |
| 重さ | 約4.0g | 約2.8g | 約4.5g |
| 価格 | 9,980円 (512GB) |
9,980円 (512GB) |
12,480円 (512GB) |
| リンク | Amazon.co.jp | Amazon.co.jp | Amazon.co.jp |
- IODATA SSPJ-UTC256/E : 5,980円 → 5,380円 – Amazon.co.jp




コメント
一応短い延長ケーブルを使えば実用に耐えるかな……(´・ω・`)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0D8HMM12F