Microsoftがパスワード管理アプリ「Authenticator for iOS」に保存したパスワードにアクセスできなくなるのに伴い、近くMicrosoftアカウントの必要がないiCloudを利用したバックアップ機能を追加するそうです。詳細は以下から。
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Microsoftは2025年05月、同社のパスワード管理アプリ「Microsoft Authenticator」のiOS/Android版の機能をMicrosoft Edgeへ移行するのに伴い、07月中にAuthenticatorアプリからのオートフィル(自動入力)機能を廃止し、08月には保存したパスワードにアクセスできなくなると発表しましたが、

Microsoft では自動入力を合理化しているため、保存したパスワードをデバイス間で簡単に使用できます。これらの更新プログラムの一環として、Microsoft Authenticator のオートフィルは 2025 年 7 月から廃止されます。
Microsoft Authenticator オートフィルの変更 – Microsoft
現地時間2025年09月01日を過ぎた現在、Microsoft Authenticator for iOSを確認したところ、発表通りパスワード管理機能が削除され、パスワードへのアクセスができなくなっていましたが、加えてMicrosoftは新たにMicrosoftアカウントを必要としないバックアップ機能をAuthenticator for iOSへ実装すると発表しています。

2025年09月と07月のAuthenticator for iOS
iCloudを利用したバックアップをサポートへ
上記の通り、パスワード管理アプリとしての機能を失い、2ファクタ認証コードとパスキーの管理機能だけとなったAuthenticator for iOSですが、MicrosoftはiPhoneを紛失した場合や新しいiPhoneへ移行する場合にデータを引き継げるよう実装しているバックアップ機能をMicrosoftアカウントではなく、iCloudを利用したバックアップ機能に変更するそうです。

近日公開:2025年9月以降、バックアップを有効にするために Microsoft アカウントを使用する必要はなくなりました。 キーチェーンとバックアップが有効になっている iCloud アカウントのみが必要です。
Microsoft Authenticator でアカウントをバックアップする – Microsoft
Authenticator for iOSでは、これまでデータのバックアップにMicrosoftアカウントが必要で、Microsoftアカウントがない場合はデータがバックアップ&移行できない仕様でしたが、今回、新たにAppleのiCloudキーチェーンとiCloudバックアップが有効なiCloudアカウントがある場合、そのiCloudアカウントを利用したバックアップが可能になるそうです。

この機能は09月以降に順次ロールアウトされるそうなので、Authenticatorを利用されている方はアプリのメニュー(三)から[設定]をチェックしてみてください。
Authenticatorのパスワード管理サービス終了タイムライン
- 2025年06月以降:
▶Authenticatorアプリで新しいパスワードの追加やインポートが不可能に。*7月までオートフィルを使用したパスワード保存は可能。 - 2025年07月中:
▶Authenticatorでオートフィルの使用が終了。 - 2025年08月から:
▶Authenticatorで保存したパスワードへのアクセスが不可能に。 - 2025年09月以降:
▶iCloudバックアップを利用しMicrosoftアカウントなしでデータのバックアップが可能に。
- Microsoft Authenticator – App Store
- Microsoft Authenticator オートフィルの変更 – Microsoft
- Microsoft Authenticator でアカウントをバックアップする – Microsoft


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