Mac App Storeで公開されているアプリの検索やインストールなどが可能なコマンドラインツール「mas v2.0.0」がリリースされています。詳細は以下から。
mas(mas-cli)コマンドは元IBMで現在はAppleのエンジニアリングマネージャーを務めるAndrew Naylorさんが2015年に公開したコマンドラインツールで、AppleのMac App Storeへのサインインやストアで公開されているアプリの検索、インストール/アインインストール、などが可能ですが、このmasコマンドの最新バージョンとなる「mas v2.0.0」がリリースされています。
🚨 Requires macOS 10.15 (Catalina) or Newer
This was to migrate threading from third-party PromiseKit to native Swift Concurrency, which facilitated migrating the source of the list of apps installed from the MAS from a now-broken Apple private framework to the public (and working) Spotlight metadata.リリースノートより抜粋
現在masをメンテンスされているRoss Goldbergさんによると、mas v2.0.0はシステム要件をmacOS 10.13 High SierraからmacOS 10.15 Catalinaに変更し、スレッド処理をPromiseKitからSwift Concurrencyへ、さらにMASからインストールしたアプリを情報取得をAppleプライベートフレームワークCommerceKitからSpotlightメタデータからに変更することで、最新のmacOS 15.4 Sequoiaへアップデート後にlistやoutdated、updateができなくなっていた不具合に対処したそうです。

macOS 15.4 Sequoiaでのmas v1.9.0とmas v2.0.0
アプリ名の取得に使用しているSpotlight(メタデータ)はApple公式のAPIのため、今後動作しなくなる可能性は低いと思われますが、Spotlight APIではアプリ名を取得できず、mas v2.0.0ではアプリのフォルダ名(Hoge.appのHoge部分)をアプリ名として表示するようになったので旧バージョンと異なる出力がされるかもしれないとコメントされています。
また、mas v2.0.0ではアプリ名のソートで大文字と小文字が区別されないようになり、アプリのバージョン情報を取得する際にMASのWebページスクレイピングの廃止などの改善がされているので、MASアプリの管理を自動化している方はチェックしみてください。
brew install mas
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