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Apple、WindowsゲームをMacだけでなくiPadやiPhoneへ移植するための支援ツール「Game Porting Toolkit 2」を発表。レイトレーシングやAVX2をサポートし、WhiskyやCrossOverでの評価も容認。

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 AppleがWindowsゲームをMacだけでなくiPadやiPhoneへ移植するための支援ツール「Game Porting Toolkit 2」を発表しています。詳細は以下から。

Game Porting Toolkit 2

 Appleは現地時間2024年06月10日に開催した世界開発者会議WWDC24の基調講演の中で、次期macOS 15 SequoiaやiOS 18発表するとともに、昨年リリースしたゲーム開発者がWindows用ゲームをMacへ移植するのを支援するツールキット「Game Porting Toolkit」をアップデートし、Macから、更にiPadやiPhoneへゲーム移植を支援する「Game Porting Toolkit 2 (以下、GPTK2*)」を発表しました。

Game Porting Toolkit 2

*GPTではGPT(Generative Pretrained Transformer)と略語がかぶるため、GPTKと略されています。

 これについて、新たに公開されたWWDC24セッション10089「Port advanced games to Apple platforms」によると、GPTK2ではApple M3チップ以降でのレイトレーシングやIntel AVX2命令セットがサポートされ、グラフィックとコンピューティングの互換性の向上、パフォーマンスの向上が行われているそうです。

Game Porting Toolkit 2

 また、GPTKがオープンソースのWindows互換レイヤーWineに2万以上のパッチを当て、DirectX 11や12対応のWindows用ゲームをMac上で実行させていることが確認されて以降、このGPTKをCodeWeaversのCrossOverなどが活用し始め、サードパーティやオープンソースコミュニティの力により簡単にMac上でWindowsゲームを実行できる環境が整っていますが、

CrossOver for Mac v24.0.1

Appleは、これらのコミュニティがGPTKを活用していることを興味深く見守っていたそうで、GPTK2を公開するにあたり、GPTKをより簡単に導入し、ゲームを評価する方法としてCodeWeaversのCrossOverとオープンソースのWhiskyがあるとコメントしています。

Game Porting Toolkit 2

And there are even more ways to get started with this evaluation environment by using community projects (like Whisky and Homebrew) and products (like CrossOver from CodeWeavers).

Game Porting Toolkit 2 – Apple Developer

 新たに公開されたGPTK2には、上記の機能のサポートやパフォーマンスの改善のほか、WindowsゲームをApple Silicon上で評価し、パフォーマンスやシェーダー動作を確認する「Evaluation environment for Windows games 2.0」、Xcodeを利用しゲームの移植方法を学ぶサンプルコード、

Port advanced games to Apple platforms

ゲーム用のHuman interface guidelines、Metalシェーダーコンバーター、C++言語を利用してMetal APIを活用する「Metal-cpp」、Windows環境でMetalを利用するためのツールセットが含まれているので、興味のある方は公式サイトをチェックしてみてください。

Port advanced games to Apple platforms

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