iOS 16ではAppleのWeatherKitにより、より詳細な予報データが天気アプリで確認可能なっています。詳細は以下から。
Appleは2022年06月に開催したWWDC22で、Apple Weatherで提供する天気情報をより簡単にアプリやWebで扱えるWeatherKit (Swift/REST API)を発表し、現在Developer Programメンバーは無料で月間最大500,000回 APIを呼び出すことができますが、
WeatherKitは、最先端でグローバルな気象予報サービスである、まったく新しいApple Weatherサービスを活用しており、タイムリーかつ地域に密着した気象情報によってAppを強化するために必要なあらゆるデータを提供します。これにより、現在の気象状況のほか、10日間の気温、降水量、風、UV指数などの時間別の予報をAppで提供できます。一部の地域では、今後1時間の分刻みでの降水量や、重大な気象警報も提供できます。
WeatherKitの紹介 – Apple Developer
現地時間2022年09月12日にリリースされた「iOS 16/watchOS 9」では、Appleの天気アプリに利用されるデータソースもIBM傘下のThe Weather Channel(気温/降水量)とイスラエルのBreezoMeter(空気質)から、このApple Weather(WeatherKit)のデータソースに切り替えられ、より詳細なデータが確認できるようになっています。
iOS 16の天気アプリでは、1時間予報や10日間予報、空気質、降水量、UV指標などのモジュールをクリックすると、その時点での詳細情報と1時間/10日間予報を確認できるようになっている他、
降水量マップはデザインがアップデートされ、12時間予報を1時間ごとに表示できるのに加え、1時間予報を1分ごとに表示できるようになっていますが、現在1分ごとの表示はアメリカなど一部の地域に限られています。
この他、iOS 16の天気アプリでは、日本を含むオーストラリ、アブラジル、カナダ、インド、メキシコ、タイ、米国、およびヨーロッパの大半の国々や地域で、常に位置情報の使用許可をONにしておくと、政府など以下のデータソースからの竜巻や大雪、洪水など重要な気象に関する通知が届くようになっており、
実際に台風の影響により東京で発表された大雨や雷などの重大な気象情報も即日通知で表示され、AppleのWeatherKitサイトからその一覧を確認できるようになっていたので、アップデートされた方は通知設定をしてみてください。
データソース
- Australian Government Bureau of Meteorology
- BreezoMeter
- Deutscher Wetterdienst
- Environment and Climate Change Canada
- EUMETNET MeteoAlarm
- European Centre for Medium-Range Weather Forecasts (ECMWF)
- India Meteorological Department
- Instituto Nacional de Meteorologia
- 気象庁 (日本)
- National Weather Service/National Oceanic and Atmospheric Administration (NOAA)
- QWeather
- Servicio Meteorológico Nacional
- Thai Meteorological Department
- The Met Office
- The Weather Channel
おまけ
なお、Apple Weather(WeatherKit)のデータは天気アプリだけでなく、天気情報を使用するウィジェットやマップ、カレンダー、Siri、ヘルスケア、ニュース、ショートカット、フィットネス、SpotlightなどApple製のあらゆるアプリで利用されているそうですが、日本の気象予報はウェザーニュースや日本気象協会が提供するアプリの方が見やすいと思います。
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