Apple、幅広い接続性を備えM1 Ultraチップを搭載可能な「Mac Studio」を発表。

Mac Studio
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 Appleが幅広い接続性を備えM1 Ultraチップを搭載可能な「Mac Studio」と27インチ5Kの「Studio Display」を発表しています。詳細は以下から。


 Appleは現地時間2022年03月08日に開催したスペシャルイベント「Peek performance.」の中で、UltraFusionアーキテクチャを利用し帯域幅を損なわずにApple M1 Maxチップを2つ組み合わせたApple M1 Ultra」チップを発表するとともに、

Apple M1 Ultra

このApple M1 Ultraチップを選択&搭載可能なミドルからハイエンドユーザー向けの、全く新しい「Mac Studio」と、27インチ5K RetinaディスプレイやA13 Bionicチップを搭載した「Studio Display」を新たに発売すると発表しています。

M1 Maxと新しいM1 Ultraを搭載したMac Studioは、かつてないパフォーマンスと幅広い接続性を驚異的にコンパクトなボディで実現。Studio Displayは、広々とした27インチ5K Retinaディスプレイ、センターフレームに対応した先進的なカメラ、驚くほど原音に忠実なオーディオを搭載。

Apple、まったく新しいMac StudioとStudio Displayを発表 – Apple

Mac Studio

 Appleのスペシャルイベントの中で、Appleのハードウェア・エンジニアリングSVPのJohn Ternusさんは、2020~2021年に発売したApple M1チップ搭載のデスクトップMacとなるMac mini (M1, 2020)やiMac (24-inch, M1, 2021)は、Intel Macと比較して驚異的なパフォーマンスを提供してくれたものの、

より高性能で接続性に優れたMacを想像力あふれるスタジオで利用したいというユーザー向けに、まったく新しいデザインのデスクトップMac「Mac Studio」を発表しました。

Mac Studioの正面

 Mac Studioには正面にストレージやUSBメモリなどを接続しやすいよう、最大10Gb/sのUSB-C 3.0ポート(M1 Maxモデル)またはThunderbolt 4ポート(M1 Ultraモデル)が2つと、UHS-II対応のSDXCカードスロットが搭載され、背面にはThunderbolt 4ポートが4つと、最大5Gb/sのUSB-Aポートが2つ、4K@60Hz出力対応のHDMIポートと10Gb Ethernet、3.5mmヘッドフォンジャックを搭載。

Mac Studioの背面

 Mac Studioは筺体下から冷却用の空気をシステム内に取り組む構造で、内部には独自設計された円形の電源装置とM1 Max/Ultraチップを搭載したマザーボード、そして筐体の半分以上を占める冷却用ファンが搭載されており、

Mac Studio

エアフローはMac miniと同じく筺体下から吸気、筐体後ろに排気する構造ですが、大抵のワークフローでは冷却用ファンの音はほぼ聞こえないそうで、筐体サイズはMac miniと同じ19.7cm四方で、高さは9.5cm、重さはM1 Maxモデルが2.7kg、M1 Ultraモデルが3.6kgとなっています。

 また、背面の3.5mmヘッドフォンジャックはPro Audio Jackと呼ばれ、ハイインピーダンスヘッドフォンに対応するアンプ内蔵のオーディオジャックで、

ディスプレイの接続性は、Thunderbolt 4ポートから最大で4つのApple Pro Display XDRと、HDMIポートから1台の4Kテレビが接続可能で、

Apple M1 Ultraチップを搭載したMac Studioのパフォーマンスは27インチiMacだけでなくMac Pro (2019)も驚愕し、16コア3.2GHz Intel Xeon Wプロセッサ搭載のMac Proより最大90%、最上位モデルとなる28コア2.5GHz Intel Xeon Wプロセッサ搭載のMac Proより最大60%高速なCPu性能で、

GPUに関しても、Mac用GPUとして現在最高性能となるRadeon Pro W6900X(Duo MPX Modulモデルは別)より最大80%高速なグラフィックス性能を提供してくれるそうです。

Mac Studio(M1 Ultra) vs Intel Mac

  • 10コアプロセッサ搭載の最速27インチiMacよりも最大3.8倍高速なCPUパフォーマンス。
  • 16コアXeonプロセッサ搭載のMac Proよりも最大90パーセント高速なCPUパフォーマンス。
  • 28コアMac Proよりも最大60パーセント高速なCPUパフォーマンス。
  • 27インチiMacよりも最大4.5倍高速で、現在利用可能な最速のMacグラフィックカードよりも最大80パーセント高速なグラフィックパフォーマンス。
  • 27インチiMacよりも最大12倍高速で、28コアMac Proよりも最大5.6倍高速なビデオのトランスコード。

 Mac Studioは03月18日発売で、Apple M1 Maxチップ搭載モデルが税別249,800円から、M1 Ultraチップ搭載モデルが税別499,800円からとなっているので、Mac miniやiMacでは物足りない方は公式サイトをチェックしてみてください。

Studio Display

 次にAppleはMac StudioをiMac (27インチ)に置き換えるまったく新しいMacとするために、27インチ 5K Retinaディスプレイを搭載した「Studio Display」を発表しました、

Mac StudioとStudio Display

 Studio Displayは厚さ約3cmの薄型デザインで、スタンドモデルは最大30度までディスプレイを傾けることが可能で、傾きを調整できるスタンド搭載モデル以外にも、動かすのにディスプレイの重さを感じさせないカウンターバランスのアームを搭載した、傾きと高さを調整できるスタンド搭載モデルと100x100mmのVESAマウントアダプタ搭載モデルの3種類を用意。

Apple Studio Displayスペック1

  • 傾きを調整できるスタンド搭載Studio Display
    ▶高さ:47.8 cm, 幅:62.3 cm, 奥行き:16.8 cm, 重量:6.3 kg
  • 傾きと高さを調整できるスタンド搭載Studio Display
    ▶高さ:(最低位置)47.9 cm/(最高位置)58.3 cm, 幅:62.3 cm, 重量:7.7 kg, 奥行き:20.7 cm
  • VESAマウントアダプタ搭載Studio Display
    ▶高さ:36.2 cm,幅:62.3 cm, 奥行き:3.1 cm, 重量:5.5 kg

 ディスプレイパネルは27インチ(対角)5K Retinaディスプレイ(5,120 x 2,880ピクセル解像度)、218ppi、600ニトの輝度、10億色対応、広色域(P3)に加え
ユーザーの環境光に合わせてディスプレイの色温度を自動的に調整するTrue Toneテクノロジーに対応し、

Apple Studio Displayスペック2

Apple Pro Display XDRでも採用されている、Anti-reflectiveコーディングをナノレベルで行うことで、入ってきた光を散乱させて映り込みを抑えてくれる表面加工「Nano-textureガラス」をオプションで選択することもできます。

Apple Studio Displayスペック3 Nano-textureガラス

A13チップ

 次にAppleのMacエンジニアリング・プログラマ・マネージャーのNicol Kordesさんは、Studio DisplayにはiPhone 11やiPad (第9世代)などに搭載されているA13 Bionicチップを搭載し、カメラやオーデょなどで先進的な機能を導入したと発表。

Apple Studio Displayスペック4 : A13 Bionicチップ

 Studio Displayでは、A13チップとディスプレイ上部に搭載された12MPセンサーと122度の視野角を持つ12MP超広角カメラを組み合わせることで、機械学習を利用し、発言者がカメラの映像から出そうになると、カメラを調整して発言者をフレーム中央に移動してくれる「センターステージ(Center Stage)」機能がサポートされ、マイクは指向性ビームフォーミングをサポートしたスタジオ品質の3マイクアレイを搭載。

センターステージ(Center Stage) : Apple Studio Displayスペック5

 また、ディスプレイ下には力強い低音を生み出す4つのフォースキャンセリングウーファーと、正確な中音と鮮明な高音をユーザーの届ける2つの高性能ツイータースピーカーを搭載し、合計6スピーカーサウンドシステムとマルチチャンネルのサラウンドサウンドを処理できるA13 Bionicチップを組み合わせることで、映画館のようなサラウンドサウンドが体験ができる空間オーディオ機能をサポート。

Apple Studio Displayスペック5 : 空間オーディオ機能

 背面にはデータ転送速度10GbpsのUSB-Cポートを3つと、MacBook Pro (14インチ, 2021)モデルを高速充電可能な最大96WのPower Delivery対応のホスト用Thunderbolt 3ポートを1つ搭載。

Apple Studio Displayスペック6 : I/Oポート

 Studio Displayは標準ガラスの傾きを調整できるスタンド/VESAマウントモデルが199,800円、標準ガラスの傾きと高さを調整できるスタンドモデルが242,800円で、オプションでNano-textureガラスを選択すると+43,000円のそれぞれ242,800円と286,800円となるので、Mac StudioとStudio Displayを合わせると27インチiMacより割高にはなるようです。

Apple Studio Displayスペック7

コメント

  1. 匿名 より:

    性能は凄いと思うけど、ウルトラは高いかなあ。カリフォルニアに住んでる人にとってはそこそこの値段くらいなんだろけど。デザインはスタイリッシュとかそうゆうイメージは浮かんでこないな。

  2. 匿名 より:

    これ、結構熱持ちそうだね

  3. 匿名 より:

    速くてもソフトが安定してないので、どうなのかなぁ?
    最適化も含めて、まだまだのような。

  4. 匿名 より:

    MacMiniの主記憶のラインナップが16/32だったら、ほとんどのユーザーはMacMiniで足りるのになぁ。Studio は一般家庭じゃ電気代の無駄だよ。

  5. 774 より:

    比較対象がおかしい。
    スケーラブルxeonを繋ぐリンクは10GT/sを超えるのだけれど。2.5Gbpsとか、今時sfp+にも届かない。
    xeon-wとか普通のcore7とかと変わらんのだから比較されても、で?、としか思わない。

    今時10Gbps以上のネットワークが使えなかったり、64GBしか積めないのはappleらしいガラパゴス路線。

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