Appleが複数の脆弱性を修正した「macOS 11.6.3 Big Sur」および「macOS Catalinaセキュリティアップデート2022-001」、「Safari 15.3」をリリースしています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2022年01月26日、Intel/Apple Silicon Macに対し、既に悪用された可能性のあるゼロデイ脆弱性を修正した「macOS 12.2 Monterey Build 21D49」アップデートをリリースしましたが、同時にセキュリティサポートを続けているmacOS 11 Big SurとmacOS 10.15 Catalinaに対して、「macOS 11.6.3 Big Sur Build 20G415」および「macOS Catalinaセキュリティアップデート2022-001 (19H1713)」、「Safari 15.3」アップデートの提供を開始しています。
AppleによるとmacOS 11.6.3 Big SurではCVEベースで7件、macOS Catalinaセキュリティアップデート2022-001では5件、Safari 15.3では4件の脆弱性が修正されており、
macOS:このアップデートをすべてのユーザに推奨します。このアップデートを適用するとmacOSのセキュリティが向上します。/ Safari 15.3には、セキュリティの改善および問題の修正が含まれます。
各リリースノートより
特にmacOS 11.6.3 Big SurではmacOS 12.2 MontereyやiOS/iPadOS 15.3同様、Appleが既に悪用された可能性を示唆している、悪意のあるアプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性があるIOMobileFrameBuffer(CVE-2022-22587)の脆弱性が修正され、
"Apple is aware of a report that this issue may have been actively exploited." https://t.co/RjnjiYlPR1
— Meysam Firouzi (@R00tkitSMM) January 26, 2022
Apple has released security updates. The iOS updates include a fix for a zero-day tracked as CVE-2022-22587https://t.co/ys6V9hAuEO pic.twitter.com/7KoGebHF7i
— Catalin Cimpanu (@campuscodi) January 26, 2022
Safari 15.3についても、01月上旬から話題になっていたIndexedDBの脆弱性により、macOSやiOSのSafari 15でGoogleアカウントなどに関するデータ漏洩の可能性がある脆弱性「CVE-2022-22594」が修正されているので、ユーザーの方は時間を見つけてアップデートする事をおすすめします。
WebKit Storage脆弱性
- Available for: macOS Big Sur and macOS Catalina
- Impact: A website may be able to track sensitive user information
- Description: A cross-origin issue in the IndexDB API was addressed with improved input validation.
- CVE-2022-22594: Martin Bajanik of FingerprintJS
セキュリティアップデート後のビルドナンバー
Version Build |
macOS 12 Monterey | macOS 11 Big Sur | macOS 10.15 Catalina |
---|---|---|---|
2021年10月25日の アップデート |
macOS 12.0.1 21A559 |
macOS 11.6.1 20G224 |
macOS 10.15.7 19H1519 |
2021年12月13日の アップデート |
macOS 12.1 21C52 |
macOS 11.6.2 20G314 |
macOS 10.15.7 19H1615 |
2022年01月26日の アップデート |
macOS 12.2 21D49 |
macOS 11.6.3 20G415 |
macOS 10.15.7 19H1713 |
- Apple security updates – Apple Support
コメント
Big Sur 11.6.3にしてからSleep中にカーネルパニックが発生するようになりました。
MacBook Pro 13-inch 2020, 4 Thunderbolt 3 ports
—
panic(cpu 0 caller 0xffffff801866041a): Sleep transition timed out after 180 seconds while calling power state change callbacks.
おっと、足りてなかった。私だけの問題かもしれませんが。
—
panic(cpu 0 caller 0xffffff800d86041a): Sleep transition timed out after 180 seconds while calling power state change callbacks. Suspected bundle: com.apple.driver.AppleIntelICLLPGraphicsFramebuffer.
panic(cpu 0 caller 0xffffff800446041a): Sleep transition timed out after 180 seconds while calling power state change callbacks. Suspected bundle: com.apple.driver.AppleIntelICLLPGraphicsFramebuffer. Thread 0x1ef.
同症状ありです。
この時期にみんなで発生している?
Macbook Airで、同症状発生です。
Macbook Airで、全く同じ症状発生中で、解決できていません。
panic(cpu 0 caller 0xffffff801a26041a): Sleep transition timed out after 180 seconds while calling power state change callbacks. Suspected bundle: com.apple.driver.AppleIntelICLLPGraphicsFramebuffer. Thread 0x1fb.
Backtracing specified thread
MacBookPROで11.6.2にしたときに、スリープ中のカーネルパニック発生しました。
とりあえずシステム環境設定>電源アダプタの、
「電源アダプタに接続中にPower Napをオンにする」のチェックを外してしのいでいます。
同じ症状です。PowerNapオフでは改善しませんでした。
お、みんな発生してるのね。うちのPro 2020 13も同じく。
色々試してみてるのだけど、うちの場合どうもChromeとかEdgeを立ち上げっぱなしにしてるとなるんだよね。
あと、スリープ中って言うよりスリープに入るタイミングでクラッシュしてる感じだね。
グラフィックドライバーのファイルを呼び出してるアプリが離さないのか、エラーメッセージにある通り、Intelのグラフィックドライバのある機能拡張がリリースされなくてスリープに入れなくてカーネルパニック起こしてるっぽいね。(人によって挙動が違うかもしれないけど)
うちのPro 2020 13でも同じく発生。
うちの場合は、Chrome or Edgeを立ち上げたままスリープさせると発生する感じ。
とにかく再起動後のレポートは必ず送信しよう!そうじゃないとAppleが困ってるユーザーがいる、かつ複数人いると把握できないから。
MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)で同じ事象が発生しています。
プロセッサ 1.1 GHz デュアルコアIntel Core i3
フィードバック送信しました。
製品フィードバック
https://www.apple.com/jp/feedback/
やった! Big Sur 11.6.4リリースされ、改善! ! を期待してインストールするも、再発します。残念!!! panic(cpu 0 caller 0xffffff800226041a): Sleep transition timed out after 180 seconds while calling power state change callbacks. Suspected bundle: com.apple.driver.AppleIntelICLLPGraphicsFramebuffer.
11.6.4に期待したけど解決せず。
最近のAppleはやる気ないね。
MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)
Big Sur 11.6.4でもSleep中にカーネルパニックが発生します。
正直がっかりしています。
MacBook Pro (13-inch, 2020, Four Thunderbolt 3 ports)
Big Sur 11.6.3と11.6.4で同じドライバで落ちていましたが、
11.6.5にアップデートして解消しました。
スリープの問題とともにSafariでNetflixが再生できないなどの問題も出ていたので、
セキュリティアップデート関連の副作用だったのかなと推測しています。