AppleがMacの電源が入らなくなったユーザーに対しApple Silicon/T2チップのファームウェアを復元するように案内しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2021年11月05日、10月26日に公開を開始した「macOS 12 Monterey」にアップグレード後、ごく少数のMacが起動しなくなる(Bricked/文鎮化)問題を修正した、新しいApple T2ファームウェアの公開を開始したと非公式に発表しましたが、
これに合わせてMacの電源が入らなかった場合の対処法をまとめたサポートページを更新し、必要に応じてApple Silicon/T2のファームウェアを復元するように案内しています。
Revive the firmware, if applicable
If you’re using a Mac with Apple silicon or a Mac with the Apple T2 Security Chip, in rare circumstances the firmware stored in your computer’s memory might need to be revived or restored.If your Mac doesn’t turn on – Apple Support
サポートページには、AppleのSupport Communitiesでこの不具合に遭ったユーザーが提案していたとおり、起動しなくなったMacとは別のmacOS 10.15.6 Catalina以降とApple ConfiguratorがインストールされたMac、USB-A/-C to USB-Cケーブルを利用してApple Silicon/T2チップの復元を行うように指示されており、それでも解決しない場合はAppleのサポートに連絡を取るように記載されています。
If your Mac still doesn’t turn on, you need help with these instructions, or you don’t have the items you need, please contact Apple Support.
If your Mac doesn’t turn on – Apple Support
おまけ
ちなみに、AppleはWWDC21でiPhoneを利用してApple Silicon/T2チップ搭載のMacのデプロイ(登録と初期設定)を可能にする「Apple Configurator for iPhone」を発表/Beta版を公開しているので、今後このアプリにApple Silicon/T2チップの復元機能が追加されれば、iPhoneからMacの復元が可能になると思われます。
- If your Mac doesn’t turn on – Apple Support
- Manage devices with Apple Configurator – Apple Developer
コメント
こちら、復元(Restore)ではなく復活(Revive)だと思われます。復元はユーザーデータが消去された上でOSを再インストールするのに対し、復活はOSのみ再インストールするため、ユーザーデータは原則保持されます。