AppleがmacOS 11 Big Sur BetaをmacOS 10.15 Catalinaと同じAPFSコンテナにインストールすると、コンピュータ名が変更されアップデートがインストールできなくなる問題をmacOS 10.15.6側で修正しています。詳細は以下から。
Appleが現地時間2020年07月15日に公開した「macOS Catalina 10.15.6 Build 19G73」では、HDR対応のMacBookであえてHDRコンテンツをSDR再生を利用することでバッテリーの消費量を抑える新機能が導入されましたが、このmacOS 10.15.6で修正された「ソフトウェアアップデートのインストール後にコンピュータ名が変更される場合がある問題」はmacOS 11 Big SurのBeta版と関係があるそうです。
macOS Catalina 10.15.6を適用すると、Macのセキュリティおよび信頼性が向上します。
- バッテリー駆動時間を向上させるためにHDR対応のMacノートブックでビデオストリーミングを最適化する新しいオプションを追加
- ソフトウェアアップデートのインストール後にコンピュータ名が変更される場合がある問題を修正
- 特定のUSBマウスおよびUSBトラックパッドとの接続が失われる場合がある問題を解決
リリースノートより
macOS 11 Big Sur Beta 3のリリースノートによると、macOS 11 Big Sur BetaをmacOS 10.15 Catalinaと同じAPFSコンテナにインストールすると、Big Sur側のシステムボリュームが変更されれてmacOS Catalinaのソフトウェア・アップデートがインストールできなくなる問題はBeta 3でも存在するものの、
- If macOS Big Sur 11 beta is installed into the same APFS container as previous versions of macOS Catalina 10.15, system software updates can no longer be installed on the previous versions of macOS. (64411484)
Workaround: Update the previous version of macOS Catalina to 10.15.6.
リリースノートより抜粋
この問題は、macOS CatalinaをmacOS 10.15.6へアップデートすることで回避することが可能で、macOS 10.15.6へアップデートすると、起動ディスクの選択でもBig Surの起動ディスクが選択できるようになっていたので、macOS Big SurのBeta版を試す方は、初めてmacOS 10.15.6 Catalinaへアップデートしてから、Big Sur用のAPFSコンテナを作成したほうがよさそうです。
- macOS Release Notes – Apple Developer Documentation
- Apple、macOS Catalina 10.15.6 Combo/差分アップデートとHigh Sierra/Mojave向けセキュリティアップデート2020-004のpkg版を公開。
コメント
結局なんともなかったのか。
コンテナ切り分けてCatalinaも入れ直したってのに。