2018年5月以降、偽のセキュリティ警告によって有償ソフトウエアの購入に誘導されるケースが増えているそうです。詳細は以下から。
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)によると、2018年05月以降に特定のWebサイトで「パソコンがウィルスに感染している」等の偽の警告を出し、最終的に有償ソフトウェアへの購入や有償サポート契約へ誘導するといった手口についての相談が増えているそうです。
本日、安心相談窓口だより「偽のセキュリティ警告によって有償の『ソフトウエア購入』や『サポート契約』をしてしまう相談が増加中」を公開しました。偽の警告画面で有償ソフトウェアの購入を促す手口が確認されています。安易に画面の指示に従わないよう注意してください。https://t.co/OTuGOlq6aw
— IPA(情報処理推進機構) (@IPAjp) 2018年7月18日
IPAでは2006年5月に「偽セキュリティソフト」の手口について初めて注意喚起を行いました。(*1)この手口は「パソコンがウイルスに感染している」等、偽の警告画面をパソコンに表示させ、最終的に有償ソフトウエアの購入に誘導するものです。その相談件数に増減はあるものの、現在も継続して相談が寄せられています。
また、2016年6月には同様に偽の警告画面をパソコンに表示させ、画面に記載されている連絡先に電話をかけさせ、オペレーターの遠隔操作による有償サポート契約へ誘導する、「偽警告」の手口について注意喚起を行いました。(*2)この手口に関しても、継続して相談が寄せられています。
両手口の相談件数は、2018年5月に急増し、6月も引き続き多い状況です。2018年7月5日時点で相談の多いセキュリティソフト等の名称は下記の通りです。
- Auto Fixer Pro 2018(Windows)
- Auto Mechanic 2018(Windows)
- Speedy PC Pro 2018(Windows)
- Boost PC Pro 2018(Windows)
- Identity Protector(Windows)
- Smart PC Care(Windows)
- Advanced Mac Cleaner(Mac)
- Mac Keeper(Mac)
安心相談窓口だより:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
例
有償ソフトウェアは主にWindows用ソフトウェアが多いようですが、Mac用アプリでも「Mac Keeper」や「Advanced Mac Cleaner」などが挙げられており、個人的にも同様の相談を何件か処理しましたが、Macの場合ほぼ偽の警告画面を表示して公式ストアに誘うフィッシングで、クリーンインストールして最新のアップデートを施したMacでも「お使いのMacは3つのウィルスに感染しています」といった警告を出してくるほか、
古い手口ですが、偽Adobe Flash Playerインストーラーに本物のAdobe Flash PlayerのインストーラーとMac Keeperのダウンロードサイトへ誘導するスクリプトを同梱したものが配布されているので、ユーザーの方は注意してください。
コメント
最終的に何がインストールされるかではなく、悪意のある警告を出す特定のサイトやらを公開すべきなのに。
手段と目的が違うわ。