macOSのXProtectに同梱されているYaraルールファイルの詳細情報をまとめて表示してくれるユーティリティアプリ「UXProtect」のBeta版が公開されています。詳細は以下から。
Objective-Seeを運営している元NSAのPatrick Wardleさんら参加しているアメリカのセキュリティ企業Digita Securityは現地時間2017年10月03日、macOS/OS Xのウィルスデータベースである通称「XProtect」の詳細情報をGUIで表示してくれるユーティリティアプリ「UXProtect」のBeta版を公開したと発表しています。
UXProtect is an XProtect exploration tool created by Digita Security. The goal of the tool is to highlight and extend the capabilities of XProtect for research and educational purposes.
UXProtect – Digita Security
UXProtectが利用しているデータ
UXProtectはAppleが昨年XProtectに追加したYaraルールファイルを使用し、検体情報の詳細を表示してくれる他、一般的なウィルスやマルウェアの情報、VirusTotalへのリンク、XProtectによりブロックされているFlashやSilverlight, Javaプラグインのバージョン、ウィルススキャナ機能を搭載しており、
- 参照するウィルス検体情報
/System/Library/CoreServices/XProtect.bundle/Contents/Resources/XProtect.yara
/System/Library/CoreServices/XProtect.bundle/Contents/Resources/XProtect.meta.plist
Appleのsoftwareupdateコマンドを利用して、現在使用しているMacのXProtectが最新のバージョンかをチェックする機能も搭載し、これらは全てAppleのSandbox内で動作しているので、macOSのセキュリティに興味のある方は利用してみて下さい。
- XProtectのバージョンをチェックするのに利用するコマンド
softwareupdate -l --include-config-data
softwareupdate -i XProtectPlistConfigData-1.0 --include-config-data
- UXProtect – Digita Security
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