AppleがMacBook Pro Touch Barモデルユーザーに対し、MBPを売る前にTouch Bar内に保存されている情報を全て削除する「xartutil」コマンドを紹介しています。詳細は以下から。
2016年10月に発売されたMacBook Pro(以下、MBP) Late 2016のTouch Bar/IDモデルには、iOS/watchOSライクのOSで制御されているSoC「Apple T1」が搭載されていますが、Appleが現地時間2017年10月04日にアップデートしたサポートページ「Mac を売却または譲渡する前に」によると、このTouch Bar(ID)に保存されている情報は事前に削除することが可能になっているそうです。
If you have a MacBook Pro with Touch Bar, clear its data
You can clear any information stored by the Touch Bar before you sell or give away your MacBook Pro.What to do before you sell or give away your Mac – Apple Support
Touch Barの情報を削除する
Touch Bar内の情報を事前に削除するには、まずMBPを終了し、電源を入れた直後にキーボードのCommand + Rを押しながらしばらく待ち、”macOS Recovery“に入り、ユーティリティメニューから[ターミナル]を起動します。
ターミナルを起動したら、”xartutil –erase-all”コマンドを入力し、「全てのエントリーを削除しますか?」の質問に[yes]と入力することで、Touch Bar/Touch IDのSecure Enclave内にある情報が全て消去されます。
xartutil --erase-all
xartutilについて
xartutilコマンドについては検索してもほぼ情報は出てきませんが、helpによると”xART service directory”内にある情報を表示&削除することが出来るコマンドで、Touch Bar/ID搭載のMacでのみ”xartutil –list”で”xART service directory”内に保存されたUUIDをチェックすることが出来るので、MBP Touch Barユーザーの方はチェックしてみて下さい。
xartutil: invalid option -- h Usage: xartutil [--help] [--erase-all | --erase--is-external <0|1>] [--list] xART slots recovery utility OPTIONS: --list List all the entries in the xART service directory --erase-all Erase all entries from the xART service directory --erase-disk Erase entry for given disk name from the xART service directory --erase Erase an entry referenced by a UUID from the xART service directory --is-external <0|1> Specify whether or not the entry's UUID references an Internal/External volume 0: Entry's UUID references an internal volume 1: Entry's UUID references an external volume
- What to do before you sell or give away your Mac – Apple Support
コメント
Touch Barやめたら?迷惑でしかないよ。
余計な新技術の押し売りで、どんどん使い勝手が悪くなる。
まだ、Winの方がマシに関しる…
緊急のお知らせです。
T2とそれ以降のT-Chipを搭載するMac機種で「xartutil –erase-all」を使うと、全てのAPFSヴォリュームは「アクセス不可能」の状態になってしまい、全てのデータは失ってしまいます。
以上でございます。