LinuxをインストールしたTouch Bar搭載のMacBook Pro Late 2016で利用できる/出来ない機能。

MacBook Pro
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 LinuxではTouch Barを搭載したMacBook Pro Late 2016の機能をどこまで利用することが出来るのかをまとめた「State of Linux on the MacBook Pro 2016」が公開されています。詳細は以下から。


 以前Touch Barを搭載したMacBook Pro Late 2016(以下MBP 2016)シリーズではLinuxを利用するのは難しいという話がRedditやHacker Newsで話題になっていましたが、その後、DunedanさんらがLinuxをインストールしたMBP 2016で動作する機能/コンポーネントをまとめた「State of Linux on the MacBook Pro 2016」をGitHubに公開しています。

The following document provides an overview about Linux support for the Apple MacBook Pro 2016 line.
The MacBook Pro 2016 shares surprisingly many components with the Retina MacBook (e.g. keyboard and touchpad controller, Wi-Fi and bluetooth chipsets, …), so figuring out how things work on one device should benefit both device families.

Dunedan/mbp-2016-linux: State of Linux on the MacBook Pro 2016 – GitHub

Linux on MBP 2016で利用できる/出来ない機能

 Fedora 25(kernel v4.9)およびUbuntu 16.10(kernel v4.8~4.10)を利用してDunedanさんとroadrunner2さんが動作確認を行ったところ、両ディストリビューションともパッチを当てればMBP 2016で起動できるものの、ディスプレイの輝度やオーディオ、Wi-Fiなどで以下の通りいくつかの問題が確認されているそうです。

  1. ⭕起動
    • MBP 2016でLinuxを起動するにはGRUBで”intremap=nosid”を追加する必要がある。
    • Kernel 4.9以下のLive CDなどで利用する場合は”nomodeset”の設定を行わないとHiDPやGPUを検出できなくなる。

  2. ⚠ディスプレイ/GPU
    • 13インチモデルは2560×1600と2880×1800、15インチモデルは3360×2100の解像度が利用可能。
    • 15インチモデルは輝度の調整が利用不可能。
    • GPU:Linux 4.9以降ではIntelのiGPUおよびAMD Radeon Pro 4xxとも利用可能。

  3. ⚠キーボード/タッチパッド
    • MBP 2016に搭載されているキーボードとタッチパッドを利用するにはFederico LorenziさんのMB 12インチ用パッチが必要
    • パッチを適用してもキーボードやタッチパッドでのWake Upやキーボードバックライト(常にOFF)などは利用不可能。

  4. ❌Touch Bar/Touch ID
    • Touch Barはファンクションキーとしては利用できませんが、Touch BarをiBridge USBデバイスのHIDインターフェイスと認識させるドライバが公開されています。
    • Touch IDは利用不可能。

  5. ⭕USB
    • 標準ドライバで利用可能。

  6. ❓Thunderbolt
    • テストはしていないが、既にパッチ済。

  7. ⚠Wi-Fi/Bluetooth
    • Broadcomのドライバが利用できるが、2.4GHzのAPしか表示できない。
    • また、10~15分間隔でWi-FiがOFFになったり、5フィート(1.52m)離れると信号が弱まったりと不安定。
    • Bluetoothは使用不可能。

  8. ⭕SSD/NVMe
    • MBP 2016 15インチモデルはSamsungの NVMeコントローラーを使用しているので自動的に認識。
    • MBP 2016 13インチモデルはMacBook 12インチモデルと同様、Apple独自のNVMeコントローラーを採用しているためパッチが必要。

  9. ❌サスペンド/ハイバネート
    • ハイバネート使用不可能。
    • サスペンドモードに入ることは出来るが、Wake Upは出来ない。

  10. ❌オーディオ
    • Intelドライバが読み込まれるが、3.5mmヘッドホンジャック含め内部スピーカーおよびマイクとも使用不可能。

  11. ❌FaceTime HD カメラ
    • 認識はするが使用不可能。

  12. ⭕バッテリー
    • 利用可能。

  13. ⭕温度/ファンセンサー
    • 全て利用可能。

 該当のGitHubにはパッチの当て方や、報告されている不具合に関連したKernel Bugzillaリンクなども記載されているので、MBP 2016にLinuxをインストールして利用しようと考えている方は参考にしてみてください。

おまけ

 MacBook Pro Late 2016は他のIntel Mac同様、BootCampを利用しWindows 10をインストールすることが出来ますが、Visual Studio 2015などをインストールしHyper-Vを有効にすると起動しなくなる問題やRecoveryモードでF8キーが押せない問題も報告されているので、macOS以外でMBP 2016の利用を考えている方は注意したほうがよさそうです。

コメント

  1. 匿名 より:

    macOSはUnixなのになんでLinuxをインストールしたがるんだろうか
    あとLinuxはAppleのオープンソース観てないのかな?

  2. 匿名 より:

    macの最悪の欠点ハードウェア制約が時代的にきつくなってきたんだよ。
    macは好きだけどこの最悪の欠点がある限りlinuxが選択にくる

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