MacBook Pro (16-inch, 2019)に搭載されたAMD Radeon Pro 5300M/5500MグラフィックスのOpenCL/Metalベンチマークまとめ。

　MacBook Pro (16-inch, 2019)に搭載されたAMD Radeon Pro 5000MグラフィックスのOpenCL/Metalベンチマークまとめです。詳細は以下から。

　Appleが新たに発売を開始した「MacBook Pro (16-inch, 2019)」は、物理ESCキーや逆T字レイアウトの方向キーを採用した新しいMagic Keyboardと16インチRetinaディスプレイを搭載していますが、CPUにつてはMacBook Pro (15-inch, 2019)モデルと同じIntelの第9世代Core i7/i9が採用されたためベンチマークスコアに大きな変化は見られません(*)でしたが、

クリックで拡大 (MacBook Pro (16-inch, 2019)のスコアは平均値)

GPUについてはAMDが昨日プレスリリースを出したとおり、7nmプロセスのAMD RDNAアーキテクチャを採用した「AMD Radeon™ Pro 5500M and 5300M」グラフィックスが採用され、Appleはこれにより1世代前のベースモデルとなるRadeon Pro 560Xグラフィックスの最大2.1倍のパフォーマンスが発揮できると発表しています。

16インチのMacBook Proは、プロユーザー向け初の7nmモバイルディスクリートGPUである新しいAMD Radeon Pro 5000Mシリーズのグラフィックスを搭載しています。GDDR6ビデオメモリと8GB VRAMオプションを初めて組み合わせることにより、プロユーザーはGPU負荷の高い仕事をかつてなく速くこなすことができるようになります。標準的な構成を選ぶお客様でも、従来の標準構成と比べてグラフィックスパフォーマンスが2.1倍速くなっているのに気づかれるでしょう。

Appleが世界最高のノートブック、16インチのMacBook Proを発表 – Apple (日本)

　これについても、カナダPrimate LabsのGeekbench 5 Browserに十分なスコアが投稿され始めたので、平均値を元にMacBook Pro (15-inch, 2017)からのOpenCL/Metalグラフィックス・ベンチマークスコアをプロットしてみると、ベースラインとなるRadeon Pro 560XグラフィックスからはOpenCL/Metal共に1.6~1.7倍のスコアで、

2018年にdGPUオプションとして追加されたVegaアーキテクチャの「Radeon Pro Vega 16/20」と比較してみても1.2~1.3倍のスコアとなっており、dGPUのCTOオプションはRadeon Pro 5500M (8GB GDDR6)を選択しても税別+22,000円とVega 20より安くなっているので、出先でGPU性能を必要とするカメラマン方などは検討してもいいと思います。

	MacBook Pro (16-inch, 2019)	MacBook Pro (15-inch, 2019)
外見
プロセッサ	第9世代 Intel Core i9 8-Core 2.4GHz（Turbo Boost最大5.0GHz）
GPU	AMD Radeon Pro 5500M （8GB GDDR6メ‍モ‍リ搭載） ベースから+22,000円	Radeon Pro Vega 20 （4GB HBM2メモリ搭載） ベースから+38,500円

おまけ

　AppleのPhil Schiller VPと対談したJonathan Morrisonさんによると、MacBook Pro (16-inch, 2019)はCPUあまり大きな改善は見られないが、Metal/Videoについてはかなりいいとコメントしているので、気になる方は今後公開されるレビュー動画をチェックしてみてください。

• Metal Benchmarks – Geekbench Browser
• 16インチMacBook Pro – Apple（日本）
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