MacBook Air Mid 2013×2を使用してGigabit EthernetとIP over Thunderboltのベンチマークをしてみました。詳細は以下から。
Appleの「Thunderbolt to Gigabit Ethernet Adapter」を2つお借りできたので、OS X Mavericksから搭載された「Thunderbolt ブリッジ(IP over Thunderbolt)」とのベンチマークを取ってみました。
Thunderboltブリッジの設定方法
1.まず、Thunderbolt搭載のMac 2台をThunderboltケーブルで繋ぎます。
2.次にシステム環境設定.appの[ネットワーク] > [Thunderbolt ブリッジ]を見ると[状況:接続済み]となっているものの、ルーターが無いので[自己割り当てIP]となっておりこのままでは使えません(Thunderboltブリッジネットワークがない場合は左下の[+]アイコンから作成して下さい)。
3.Thunderboltブリッジを有効にするには接続したMacのどちらか一方をルーターとし、IPアドレスを手動で入力してやります。
4.これで、システムレポートのネットワーク項目[ハードウェア] > [Thunderbolt]の下に接続されたMacが表示され、ネットワークユーティリティ.appのインターフェイス項目でも「リンク速度 10Gbit/秒」と表示されます。
Thunderboltブリッジのベンチマーク
1.ベンチマークはiperfで行うので、両方のMacBook AIr Mid 2013にbrewでインストール。
brew install iperf
2.Thunderboltブリッジを使う場合、Macに搭載されているSSDの性能に転送速度が左右されるようですが、どちらもSanDisk製のSSD(SD0128F)なのでMacBook AIr (Mid 2013) 1の方から送信(クライアント)して、MacBook Air (Mid 2013) 2の方をサーバーにしています。
平均:10秒 で 6.34GBytes, 5.44Gbits/sec
Apple Thunderbolt to Gigabit Ethernet Adapterのベンチマーク
1.Apple 「Thunderbolt to Gigabit Ethernet Adapter」でのベンチマークも以下の様にアドホックに設定。
2. Thunderbolt to Gigabit Ethernet Adapterでの転送速度は以下の通り(LANケーブルはエレコムのCAT6A 2mの物を使用)。
平均:10秒 で 1.10GBytes, 941Mbits/sec
結果
データ転送速度をMbpsでプロットすると「Thunderboltブリッジ」ネットワークは「Thunderbolt Ethernet」ネットワークの5倍以上ですが、
「Thunderbolt Ethernet」が1Gbpsのリンク速度(帯域)を十分に活用できているのに対して、10Gbpsのリンク速度を持つ「Thunderboltブリッジ」が性能を十分に発揮できていないのはPCIe SSDがボトルネックになっているはずなので、1TB SSDを搭載したMacBook Pro (Retina)やMac Pro Late 2013で使用すると性能をフルに活用できると思います。
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コメント
Thunderboltルターがあればな、、、
今のところMacProかrMBPをルターにすると言う無駄に金のかかるネットワークでしかないからな、、、
Mac mini 2014が出るとしたらTB2を2つつけて欲しい
なぜPCIe SSDがボトルネックになるのでしょうか?
つまり松の特盛りを買えってことか…高いな
diskutilコマンドで作れるRAMディスクでテストしてみたいものです。
それと、MTUサイズやバッファなどIP側もある程度確認/調整したいですね。