macOS 13.2 VenturaにはSMBファイル共有が利用できなくなる不具合があるので注意を。

　macOS 13.2 VenturaにはSMBファイル共有が動作しなくなる不具合があるので注意してください。詳細は以下から。

　Appleは2017年にリリースしたmacOS 10.13 High Sierraで、Time MachineバックアップをサポートするネットワークボリュームをAFP/SMBからSMBへ統一、その後SMBはiOSのファイルアプリやApple Silicon Macの「Mac Sharing Mode」などAppleOS間で幅広くサポートされたプロトコルとなっていますが、

iOS 13のファイルアプリではSMBファイルサーバーへの接続が可能に。

Appleが現地時間2023年01月23日にリリースした、E2E暗号化を行えるiCloudサービスを増やしApple ID用のセキュリティキーに対応した「macOS 13.2 Ventura Build 22D49」では、このSMBファイル共有が利用できなくなる不具合が確認されています。

After the update to Mac OS Ventura 13.2 none of my Macs are unable to access each others’ files.[…]The said, affected machines are still able to access the files on other Macs, on the same network, that have previous versions of Mac OS.

Ventura 13.2 File Sharing broken – Apple Community

macOS 13.2 VenturaのSMBファイル共有

　この問題を報告しているユーザーによると、macOS 13.2 Venturaへアップデート後に、ネットワーク上にある他のMacからmacOS 13.2のMacへアクセスしようとすると、アクセス時にFinderが止まり「Spinning pinwheel (通称:死のビーチボール)」が表示されるそうです。

　また、Redditではファイル共有をしているフォルダにカスタムアイコンが設定されている場合、確実にSMBファイル共有が止るという報告があったため確かめてみたところ、たしかにファイル共有が動かなくなったため、この場合はカスタムアイコンが設定されているフォルダの[情報を見る] → [アイコンをクリック] → [Delete]で、アイコンをデフォルトに戻しSMBサーバーやMacを再起動すれば、再びファイル共有が利用できるようになりますが、

共有先のフォルダアイコンを変更する権限がない方や、それ以外の原因でSMBファイル共有が利用できなくなっている方もいるようなので、ネットワーク上のTime MachineやNASをお使いの方は注意してください。

• Ventura 13.2 File Sharing broken – Apple Community
• macOS 13.2 Ventura cannot connect to smb share – Apple Community