macOS 10.13 High SierraではHFS+やCoreStorage, FileVault, Fusionドライブなどのシステムボリュームが自動的にAPFSに変換されるそうです。詳細は以下から。
先日開催されたWWDC 2017の基調講演の中では、次期Mac用OS「macOS 10.13 High Sierra」が発表され、同OSはAppleの新しいファイルフォーマットAPFSをサポートすると発表されていましたが、新たに公開されたセッション”What’s new in Apple File System“によると、High SierraではAPFSについて次のことがサポートまたは行われるそうです。
What’s new in Apple File System
The Apple File System (APFS) is a modern file system, optimized for responsiveness on Flash/SSD storage, and designed for extensibility, security, and data integrity. APFS is now the default filesystem on iOS, tvOS, and watchOS. Learn about what’s new for APFS on the Mac and how to take advantage of its new features in your apps.
What’s new in Apple File System – WWDC 2017 – Apple Developer
High Sierraでは自動的にAPFSへ
Appleが今年の秋に公開するmacOS 10.13 High SierraのAPFSはブートボリュームやFileVaultを完全にサポートするため、インストーラーにはシステム/rootボリュームを自動的にAPFSへ変換する機能が搭載され、
Actually, all you have to do is simply call a new macOS High Sierra and your system volume could automatically be converted by installer. In case you wonder what happens with other volumes, they are not going to be automatically converted, but you can still manually do so.
What’s new in Apple File System – WWDC 2017 – Apple Developer
iOS 10.3と同様にシステムボリュームの自動フォーマットが行われるそうで、自動変換されるファイルフォーマットは既存のHFS+およびCoreStorage, FileVault, Fusionドライブが対象となっています。
外部ストレージ
上記のHigh Sierraインストーラーが自動的にAPFSへ変換するのはシステム/rootボリュームだけで、その他のボリューム(外付けディスク等)はディスクユーティリティに新しく搭載される「APFSへ変換」オプションを使用することでAPFSへ変換するため、外部ストレージに保存されているバックアップは影響を受けることは無さそうです。
おまけ:UnicodeとAPFS
Appleは今年3月iOS 10.3アップデートでAPFSを導入し、Macに先行しiPhoneやiPadのファイルシステムを既にAPFSへ変更していますが、
この際に一部アプリで問題[1, 2]になったUnicodeの正規化(NFD/NFC)についても対応が行われており、今後のアップデートでネイティブノーマライズされるそうなので、興味のある方はセッション715をチェックしてみて下さい。
追記
Twitterやコメント欄でご指摘頂きましたが、macOSではデフォルトで大文字小文字を区別しない/正規化を区別しない(Case/Normalization-insensitive)となるそうです。(セッション710の資料56p)
- What’s new in Apple File System – WWDC 2017 – Apple Developer
コメント
これでNFD/NFC問題には終止符かなあ。
Appleのドキュメントには「APFS has case-sensitive and case-insensitive variants. The case-insensitive variant of APFS is normalization-preserving, but not normalization-sensitive. The case-sensitive variant of APFS is both normalization-preserving and normalization-sensitive. Filenames in APFS are encoded in UTF-8 and aren’t normalized.」とあるので、更に悪化しそうな気が…。
Time Capsule……
APFSてSSD前提らしいけどHDDだと恩恵ないのかな?
でもFusionDriveも一応HDDだから・・・どうなんだろう?
これは危険すぎて、すぐにはアップデートできないな。
APFSへのアップデートは選択制であり強制的じゃない
これは10.13 DPを見ればわかる
不安があればHFS+のままでいいのでは
どちらにしてもiOSのように強制的ではなく選択できるので
何の心配もいらないだろう