アップデートされたiMac Retinaディスプレイの色域はDCI-P3をカバーし、RAW画像の編集などでその違いを見て取れるもよう。

iMac

2015.10.142017.07.10

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　アップデートされたiMac Retinaディスプレイの色域はDCI-P3をカバーし、sRGBより25%広いカラースペースを表現可能になっているそうです。詳細は以下から。

　新しく発表されたiMac Retina 4Kおよび5Kモデルはより多くのオプションを選択できるようなりましたが、Retinaディスプレイ自体も新たにDCI-P3をカバーし、sRGBより25%広いカラースペースを表現できるようになったそうです。

新しいRetinaディスプレイの色域は従来よりも広くなり、より明るく現実に近い色をデスクトップで映し出します。標準的なsRGBベースのディスプレイでは、現実世界で目に見える色の多くがスクリーン上で再現されることは決してありません。新しいRetina 5Kおよび4KディスプレイはP3ベースの広い色域を特長とし、25パーセント（sRGBよりも）広いカラースペースにより目に見える色が増えることから、画像や写真はより鮮明になり、細かい表現力はさらに高まり、被写体をかつてないほど真に迫る姿で映し出します。

[Apple、美しい新Retinaディスプレイを搭載しiMacファミリーをアップデート – Apple (日本) – Apple Press Info]

　この事については昨日公開されたAppleのエンジニアチームのインタビュー内でも触れられており、Appleは色域を広くするため量子ドット技術（quantum dot）に目をつけたそうですが、この技術にはカドミウムなどの有害物質が含まれているため廃案になり、最終的に新しい赤・緑色蛍光体のLEDを提供してくれるサプライヤーを探し出すことでこの問題を解決。

Apple had come up with a solution that involved a new way of coding the LED (Light Emitting Diodes) that would generate high-intensity reds and greens that, passed through a color filter, would create the entire gamut of colors. […] One alternative was a technology called quantum dot, but Apple rejected it because it required cadmium, a toxic element.

[EXCLUSIVE: Why Apple Is Still Sweating the Details on iMac — Backchannel – Medium]

　実際にインタビュワーのStevenさんがAppleが用意した写真を利用して行ったA/Bテストでは、その違いをはっきりと確認することが出来たそうです。ただ、Stevenさんはこの違いについてデジタル一眼レフカメラなど高解像度のRAWイメージを表示した時に初めて確認できるもので、iPhoneで撮影した写真ではその劇的な違いを見つけることは不可能であろうと予想しており、iTunesで4K動画が配信されていない現状ではP3ベースの色域はプロ市場向けであるとコメントしています。

One question is how much it will transform the experience for regular users. In A/B tests for certain photos Apple showed me, I could indeed see a difference, not only in the color popping, but in additional detail that the expanded palette revealed.
But don’t expect to see dramatic difference in your iPhone shots: the P3 effects will really explode only with dense-pixel images like raw data from DSLR cameras and other high resolution pictures. Movies are another issue; currently, you can’t download a 4K movie from the iTunes store. Apple acknowledges that the P3 is really an offering for the pro market.

[EXCLUSIVE: Why Apple Is Still Sweating the Details on iMac — Backchannel – Medium]