Appleが開発者向けに提供しているゲームの一部ステージやDLC、アプリ内で使う機械学習モデルなどのデータをホスティングできる、バックグラウンドアセットの上限を200GBにアップデートするそうです。詳細は以下から。
Appleは日本時間2025年06月10日午前02時から世界開発者会議(WWDC25)を開催していましたが、そのWWDC25のセッション325「Discover Apple-Hosted Background Assets」によると、Appleは新たに開発者がゲームの一部ステージやDLCコンテンツ、オンデバイス用の機械学習モデルなどのデータをアップロードしホスティングできる「Apple-Hosted Background Assets」の提供を開始するそうです。
Managed Background Assetsは、デベロッパのアセットホスティングを簡素化し、アプリやゲームでアセットがダウンロードされる方法をデベロッパがコントロールできるようにします。デベロッパは自分でホスティングするか、Appleがホスティングを処理するApple-Hosted Background Assetsを選ぶことができます。すべてのApple Developer Programのメンバーシップには、App Store向けの200GBのAppleホスティング容量が含まれます。Apple-Hosted Background Assetsは、構築されたアプリとは別に提出できます。
Appleはデベロッパのためのツールとテクノロジーを強化し、創造性、イノベーション、デザインを育みます – Apple
Appleは現在、App Storeで配信できるアプリのサイズ上限をiOSやtvOS、visionOSアプリは4GB、macOSアプリは200GBとし、On-Demand Resourcesで最大70GBのリソースの提供を可能にしていますが、

Apple App Store Maximum build file sizesより
今回、Appleは、このOn-Demand Resourcesを非推奨(deprecated)として、開発者に対し新たに「Apple-Hosted Background Assets」サービスの提供を開始するそうで、このサービスはAppleが開発者がアップロードした最大200GBのアセットをホスティング&配信できるサービスで、

WWDC25:Apple-Hosted Background Assets
加えて、追加された「Managed Background Assets」はAppleのホスティングサービス以外にセルフホスティングサービスを選択でき、開発ツールやアセットのみのアップデート機能を利用することが可能になっているそうです。
アセットファイル(.aar)をまとめるパッケージングツールは現在Xcodeのxcrunを利用し、macOSのみに提供されていますが、Appleは今後、WindowsやLinuxでもアセットファイルのパッケージができるようツールの提供を行うそうです。
xcrun ba-package template
また、App Store Connectでは、アプリとアセットファイルを別々にアップロードし、審査配信を行うことが可能で、アセットファイルをリリース版アプリ、外部Betaテスト、内部Betaテストアプリ用に別々に用意できるようになっているそうなので、
ファイルサイズの大きいDLCを持つゲームアプリや最新の機械学習モデルを素早く提供したいAIアプリを開発されている方はチェックしてみてください。
Appleがホストするバックグラウンドアセットの詳細
- Discover Apple-Hosted Background Assets – Apple Developer
- Appleはデベロッパのためのツールとテクノロジーを強化し、創造性、イノベーション、デザインを育みます – Apple
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