Apple M1/M2/M4 Mac miniとCrossOverを利用したドラゴンクエストIII HD-2D版ベンチマークです。詳細は以下から。
Appleは2024年11月08日より、Apple M4/M4 ProチップやThunderbolt 4/5ポートを搭載しデザインを刷新した「Mac mini (2024)」の販売を開始しましたが、一方、その1週間後の11月14日(Steam版は15日)、1988年に発売された「ドラゴンクエストIII そして伝説へ… (以下、DQ3)」のリメイク版となるHD-2D版が発売されました。
DQ3 HD-2D版はNintendo SwitchとPlayStation 5、Xbox Series X|S、Steamでリリースされることが発表されていたため、どのプラットフォームで購入するか悩んでいたところ、Windows向けに発売されたゲームをMacやLinuxで操作させるCrossOverでSteam版のDQ3が問題なく動くという報告が投稿されたのでSteam版を購入し、メディアサーバー用に購入したApple M4チップ搭載のMac mini (2024)と、手持ちの歴代Mac mini (2020, 2023)でプレイしてみました。
今回テストに利用したMac miniはApple Siliconを搭載した歴代Mac miniのベース(吊るし)モデルで、OSとCrossOverは最新のmacOS 15.1.1 Sequoia、CrossOver v24.0.5となっており、Metal Performance HUDを表示する都合上Game Porting Toolkit (GPTK) v2をインストールしてありますが、Steam版DQ3はDirectX 11(D3D11)*で動いていたのでパッチを適用する必要はないようです。
テスト環境
Mac mini (2020) | Mac mini (2023) | Mac mini (2024) | |
---|---|---|---|
外見 | |||
ID | Macmini9,1 | Mac14,3 | Mac16,10 |
チップ | Apple M1チップ 8コアCPUと8コアGPU |
Apple M2チップ 8コアCPUと10コアGPU |
Apple M4チップ 10コアCPUと10コアGPU |
メモリ | 8GB | 16GB | |
メモリ帯域幅 | 66GB/s | 100GB/s | 120GB/s |
SSD | 256GB | ||
メディアエンジン | なし | H.264, HEVC ProRes, ProRes RAW ビデオデコードエンジン ビデオエンコードエンジン ProResエンコード/デコードエンジン |
H.264, HEVC ProRes, ProRes RAW ビデオデコードエンジン ビデオエンコードエンジン ProResエンコード/デコードエンジン AV1デコード |
価格 (発売当時) |
72,800円 | 84,800円 | 94,800円 |
Apple M1,M2,M4でのDQ3 HD-2Dのfps
Steam版DQ3 HD-2DをMac miniでプレイした際の環境は、ウィンドウ設定が1920x1080p/60fps、グラフィックスはシャドウクオリティや影描写範囲、アンチエイリアス、テクスチャクオリティ、レンダースケール、AOの全てが最高設定で、
Apple M1チップ搭載のMac miniでは戦闘シーンでは約40fps、フィールドでは約30fpsとなり設定値の約半分となった一方、M2チップ搭載のMac miniでは戦闘シーンは50~60fpsと設定値をクリアするものの、フィールドでは引き続き40fpsとなっていました。
これに対し、Apple M4チップを搭載したMac miniでは、戦闘シーンとフィールドの両方で50~60fpsでCPU/GPU使用率共にM1 Mac miniの約半分の17%程度で安定したプレイ可能が可能でした。
現在DQ3 HD-2Dのプレイ時間は約5時間ほどで、ストーリーもロマリア周辺までしか進めていないので、今後M4 Mac miniとCrossOver環境では進めなくなるケースも考えられるためMacでのプレイは自己責任ですが、CrossOverを開発するCodeWeaversは例年ブラックフライデー/サイバーマンデーセールをこの時期に開催するので、Mac miniをゲームコンソールとして使いたい方は、14日間利用可能なトライアル版を試してみてください。
- ドラゴンクエストIII そして伝説へ… – Steam
- Run Microsoft Windows software on Mac and Linux – CodeWeavers
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