VMware、macOS 14 Sonoma搭載のApple Silicon Mac上に構築したWindows 11 on ArmでDirectX 11や高速同期をサポートした「VMware Fusion Tech Preview 2023」を公開。

　VMwareがApple Silicon Mac上に構築したWindows 11 on ArmでDirectX 11 3Dグラフィックスや高速同期をサポートした「VMware Fusion Tech Preview 2023」を公開しています。詳細は以下から。

　米VMware, Inc.は現地時間2023年07月13日、IntelとApple Silicon Macでx86/Arm版Windows 11の仮想化に対応した仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」シリーズのテクニカルプレビュー版となる「VMware Fusion Tech Preview 2023」を公開したと発表しています。

We are thrilled to announce the release of VMware Fusion Tech Preview 2023, marking a significant leap forward for our virtualization software on macOS.

VMware Fusion Tech Preview 2023 – VMware Blog

VMware Fusion Tech Preview 2023

Full 3D Acceleration on Windows 11 for Arm

　VMwareプロダクトラインマネージャのMichael Royさんによると、昨年11月にリリースされた「VMware Fusion v13」では、Intel Mac上のWindows/Linux仮想マシンとApple Silicon Mac上のLinux仮想マシンでOpenGL 4.3をサポートしたものの、DirectX 11に関してはIntel Mac上のWindows仮想マシンでのみしかサポートされていませんでしたが、

VMware Fusion Tech Preview 2023ではWindows 11 on ArmでDirectX 11がサポート (OpenGLは今後サポート予定)

新たに公開された「VMware Fusion Tech Preview 2023」では、Apple Silicon Mac上のWindows 11 on Armにおいて、グラフィックス機能がアップデートされDirectX 11が利用可能になり、これによりMetalハードウェアアクセラレーションを介して高画質の3Dゲームが実行できるようになるそうです。

3DMark Firestrike Ultra 4K DirectX 11 benchmark

VMware Tools on Apple silicon

　VMwareはVMware FusionでmacOSホストとWindowsゲスト間でファイル転送やクリップボードの同期を行えるよう、VMware Toolsを提供していますが、VMware Fusion Tech Preview 2023ではIntel Mac向けに提供していたVMware Toolsとほぼ同じ機能がApple Silicon Macでも利用できるようになり、

この中には、macOS 14 SonomaのVirtualizationフレームワークでサポートされる、Windows 11 on ARM仮想マシンとの、ドラッグ&ドロップでのより高速なファイル転送やクリップボード共有、ウィンドウドラッグでの仮想ディスプレイの解像度変更が含まれているようです。

その他

　また、VMware Fusion Tech Preview 2023では、暗号化スキームがCBC暗号化に代わり、FileVault 2やBitLockerなどにも採用されているAES-XTS暗号化採用され、今年後半にリリースが予定される「VMware Fusion v14(?)」では仮想マシンの起動時にXTS暗号化へのアップデートが求められるため、新たに作成する仮想マシン含め、それ以前のバージョンのVMware Fusionと互換性がなくなるとして、

RoyさんはTech Previewを利用する前に完全なバックアップを行うことを進めていますが、Tech Preview自体はユーザー登録さえすれば無料で利用できるようになっているので、興味のある方は公式サイトをチェックしてみてください。

Note that the new scheme is only available with the Fusion 2023 Tech Preview and newer (i.e. the full release slated for later this year), and is not backwards compatible. While we’ve not encountered any issues with the conversion, we do recommend folks take a full backup or clone of the VM before performing the upgrade.

VMware Fusion Tech Preview 2023 – VMware Blog

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