Appleが11月下旬よりMacBook Pro 15インチにiMac ProのGPUと同じアーキテクチャの「Radeon Pro Vega 16/20」dGPUオプションを追加すると発表しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2018年10月30日、Intelの第8世代Coreプロセスを搭載した「Mac mini (2018)」とRetinaディスプレイを搭載した「MacBook Air (Retina, 13-インチ, 2018)」を発売すると発表しましたが、今年07月に発売された「MacBook Pro (2018)」にもアップデートを加え、iMac Pro (2017)に搭載されているRadeon Pro Vegaと同アーキテクチャのdGPU「Radeon Pro Vega 16/20」をCTOオプションに加えると発表しています。
15インチMacBook Proでは、Radeon Pro Vega GPUのオプションが選べるようになります。これはノートブックに初めて搭載されるディスクリートモバイルVega GPUです。iMac Proに使われているものと同じグラフィックアーキテクチャを持つVegaは、強化された演算エンジンをもたらし、高帯域幅メモリ(HBM2)を利用します。HBM2はGPUのメモリ帯域幅を2倍に広げながら、そのために必要なパワーを大幅に減らすので、GPUそのものが使えるグラフィックパワーの割当量が増えます。この結果グラフィックス性能が大幅に高速化し、Radeon Pro 560Xよりも最大60パーセント速くなるので、高いパフォーマンスが求められるビデオ、3D、レンダリング、演算作業に取り組めます*15。
MacBook Pro – Apple(日本)
新たに追加されるRadeon Pro Vega 16/20は4GBのHBM2メモリを搭載したモバイルVegaで、アップグレード価格は公開されていませんがパフォーマンスは現在のMacBook Pro (2018)上位モデルの「Radeon Pro 560X」より最大60%速いグラフィックス性能となっているそうです。
MacBook Pro (2018) | iMac Pro (2017) | ||
---|---|---|---|
dGPU | Radeon Pro 555X (4GB GDDR5メモリ) |
Radeon Pro Vega 16 (4GB HBM2メモリ搭載) |
Radeon Pro Vega 56 (8GB HBM2メモリ搭載) |
Radeon Pro 560X (4GB GDDR5メモリ) |
Radeon Pro Vega 20 (4GB HBM2メモリ搭載) |
Radeon Pro Vega 60 (16GB HBM2メモリ搭載) |
ただし、iMac Pro (2017)に搭載されている「Radeon Pro Vega 64」は「GeForce GTX 1080 Ti」には及ばないという結果も出ており、MacでもGeForceを利用したい方は多いと思われますが、AppleはmacOS Mojaveでグラフィックスドライバを完全にコントロールしているため、現在のところNVIDIAがWebドライバおよびCUDAドライバを公開できず、AMD GPUを利用するしかないというのが現状のようです。
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