Macを標的としたマルウェアやPUPの数は2017年7月の段階で昨年と比較して約230%増加している？

セキュリティ

2017.09.03

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　Macを標的としたマルウェアやPUPの数は2017年7月の段階で昨年と比較して約230%増加しているようです。詳細は以下から。

　先月、カリフォルニアのセキュリティ企業Malwarebytesはリアルタム保護機能などを搭載した新しいMac用セキュリティアプリ「Malwarebytes v3.0 for Mac」をリリースしましたが、リリースに伴い公開されたComputerWeeklyの記事などによると、現在Macを標的としたマルウェアやPUPの数は2017年7月時点で、昨年と比較して230%増加しているそうです。

Thus far, as of early July 2017, there has been an increase of 230% in Mac malware over last year, and this year is only half over. Worse, that only tells a small part of the story. Adware and PUPs are increasing at an even higher rate, with even the Mac App Store suffering a tidal wave of scam software. Go to any Mac forum these days and it won’t take you five minutes to find someone suffering from some kind of malicious threat.

Solution Corner: Malwarebytes for Mac – Malwarebytes Labs

　MalwarebytesのThomas ReedさんはPUPの温床の1つとして、AppleのMac App Storeを上げており、App Storeには利用する分には害が無いものの意味もないアプリがあるとして以下の例(動画)を公開しています。この動画はウィルス検出機能を搭載していると表示されているアプリでも、83の検体に感染させたMacでスキャンを実行してみたところ検体は全く検出されず、アプリはFirefoxのブラウザキャッシュを削除しただけで、実行後はユーザー評価や自社のWebサイトへ誘導するようにポップアップを表示するそうです。

　MalwarebytesがPUPの定義をどこまで広げて「Macを標的としたマルウェアやPUPが前年比230%増えている」とレポートしているかは分かりませんが、この様なアプリはMac App Storeで”Adware”や”Microsoft Office”と検索すれば無数に表示され、PUPの一部は有料や内部課金を設定してあるそうなので、ユーザーの方は注意して下さい。