macOS SierraとiOS 10の新機能「Universal Clipboard」はP2Pでデータを同期し、Mac間またはiOSデバイス間でも利用できるそうです。詳細は以下から。
WWDC 2016後、Daring FireballのJohn Gruberさん主催のThe Talk Showが行われ、AppleのSVP Phil Schiller氏とCraig Federighi氏がゲストとして出演していましたが、そのTranscriptを読んでいたところmacOS 10.12 SierraおよびiOS 10の新機能「Universal Clipboard」はiCloudを経由せずPeer-to-Peer(P2P)での通信が可能になっているそうです。
John Gruber:I’m gonna say Universal Clipboard, because I’ve always wanted this.
Craig Federighi:Well and even the communication is, like the other continuity features, peer-to-peer. So it’s not like you’re sending everything you copy up the cloud all of a sudden just so it can get down to the other device.
Our full transcript of the Talk Show at WWDC 2016 with Phil Schiller and Craig Federighi | iMore
Schiller氏の説明によると、Universal Clipboardは他のContinuity機能と同じくP2Pでの通信が可能になっており、全てのデータをクラウド上にアップする必要はないとのこです(Talk Showの1時間12分辺り)。
また、Ars TechnicaでSierraのファーストレビューを担当したAndrewさんによると、Universal Clipboard機能はMac/iOSデバイス間だけではなく、同じiCloudアカウントでログインしたMac間またはiOSデバイス間でも利用可能とコメントしており、この機能のを以下の様に評価しています。
The first is the “universal clipboard,” which will let you copy text on your phone or tablet and paste it on your Mac or vice versa. It also works between iDevices and between Macs, so you can paste stuff that you copied on your laptop, too.
After using the feature to copy and paste text across two Macs, here’s how we think it works:
The macOS Sierra developer preview: Different name, same ol’ Mac | Ars Technica
- テキストや他のアイテムをMacでコピーするとそのMacはHandoffと同じようにBluetooth経由で通知します。ただし、Handoffと違うのは他のMacやiOSデバイスに準備ができた事を知らせるインジケーターが表示されないことです。
- 他のMacでペーストをすると、一瞬ポーズし(大きな画像やテキストの場合は上の様なプログレスバーが表示される)、Mac #2がMac #1のクリップボードコンテンツをリクエストし、Mac #1がそれを送る。
- Universal Clipboard機能を使うには各デバイスが同じiCloudアカウントでサインインしてあることが必要で、データはHanoffの様にローカルで通信されます。そのためインターネット通信は必要としませんが、各デバイスともBluetoothおよびWi-Fiを有効にしておく必要があります。
- Live From WWDC 2016, With Phil Schiller and Craig Federighi – The Talk Show
- The macOS Sierra developer preview: Different name, same ol’ Mac – Ars Technica
コメント
・Mac#1でコピー
・Mac#2で別のものをコピー
・Mac#1でペースト
とやるとMac#1のクリップボードが失われMac#2のクリップボードがペーストされるのかな。うん…それはどうだろう。まあ大して不都合はないか。
P2Pなのかー
異なるAppleID間でコレができるとしたら、色んな意味ですごいw
履歴は貯めておけないようだから、同期にはまだサードパーティアプリが必要だね。
P2PなのにiCloudサインインが必要なのか…
でも問題あったらiCloudサインアウト・サインインしてね、ってなるんだろうな
クリップボードをクラウドで収集できてもカネになりそうにないしな
ペアリングだけでなくAppleIDでユーザーを特定するのは理にかなってると思う
認証は iCloud で。
認証済み機器同士のデータ転送は P2P で。
ってのは悪くないと思う
WiFi / BT を切っている有線接続の macOS とも、同一サブネット環境では相互コピペができた。
さすがに異なるサブネット(家と移動中の機器とか)では無理だろうなぁ
この機能は2分間タイムアウトの時間制限あるみたいなことGruberが言ってますね。