Dellの4Kディスプレイ「UP2414Q/P2815Q」がMac miniでも4K@30Hzまで表示できるそうなので試してみました。詳細は以下から。
[link] Mac mini (Late 2012 Intel HD Graphics 4000?) + OS X 10.9.2でDellの「P2815Q」レビュー/7万円を切る28型4Kディスプレイ – PC Watch http://t.co/L2cPCvc8uz
2013年11月に約10万円という低価格で4K@60Hzが表示可能なDellのUP2414Qが発売されてから半年経ち、色々なユーザーレビューが上がって来ておりその中で「UP2414QやP2815QならMac miniでも設定なしで4K表示可能 [1, 2, 3]」というレビューがあったので確かめてみました。
テスト環境
Dellの4KディスプレイUP2414Qは10万円代ながらLGディスプレイのIPS(LM238WR1-SLA1)を採用し23.8インチ、4K(3840 x 2160ドット)が表示可能で画素密度は約185ppiになる。
[Dell UP2414Q UltraSharp 24 ユーザーガイド(PDF) – Dell]
今回はちょうどセットアップ中のものを少し貸していただき、OS X 10.8.5 Mountain LionとOS X 10.9.3 MavericksでブートしたMac mini Mid 2010 と Late 2012でチェックしてみました。
使用したMac miniの技術仕様
・Mac mini (Mid 2010):MC270J/A
▶Intel Core 2 Duo 2.4GHz, 8GBメモリ, NVIDIA GeForce 320M・Mac mini (Late 2012);MD388J/A
▶Intel Core i7 2.3GHz, 16GBメモリ, Intel HD Graphics 4000
今回使用したMac mini Mid 2010 / Late 2012はGPUにそれぞれNVIDIA GeForce 320M, Intel HD Graphics 4000を採用しておりどちらも正式には4K対応しておらず、最大解像度は2560×1600ドットとなっており、
NVIDIA GeForce 320M | Intel HD Graphics 4000 | |
---|---|---|
最大解像度 | 2560 x 1600 | 2560 x 1600 |
Memory | 256MB (Shared) | 768MB~ (Shared) |
使用したケーブルは表示実績のある以下のものを用意。
・UP2414Q付属のDisplayPort to mini DIsplayPort ケーブル
・ELECOM:DH-HD14ERシリーズ (0.7m)
・Accell:B086B-008B-2 Mini DisplayPort 1.1 to HDMI 1.4 Active Adapter
・MacLab.:Mini Displayport – 延長ケーブル 1.8m
結果
結果はデフォルトの最大解像度だけまとめると以下のようになります。HDMI接続とHDMI + Accell(Mac mini Late 2012使用)以外はOS X 10.8.5でもOS X 10.9.3でも4K表示可能で、1920 x 1080@30Hz(HiDPI)表示のものはQuickResなどで3840 x 2160@30Hz表示に出来ます。
Mac mini Mid 2010 |
Mac mini Late 2012 |
|||
---|---|---|---|---|
Version | OS X 10.8.5 | OS X 10.9.3 | OS X 10.8.5 | OS X 10.9.3 |
付属のケーブル | 3840 x 2160 30Hz |
1920 x 1080 30Hz (HiDPI) |
3840 x 2160 30Hz |
1920 x 1080 30Hz (HiDPI) |
MacLab | 3840 x 2160 30Hz |
1920 x 1080 30Hz (HiDPI) |
3840 x 2160 30Hz |
1920 x 1080 30Hz (HiDPI) |
HDMI | 1080p (No-HiDPI) 60Hz |
1080p(No-HiDPI) 60Hz |
1080p(No-HiDPI) 60Hz |
1080p(No-HiDPI) 60Hz |
HDMI + Accell | 3840 x 2160 30Hz |
1920 x 1080 30Hz (HiDPI) |
1080p(No-HiDPI) 60Hz |
1080p(No-HiDPI) 60Hz |
システムプロファイルなどのスクリーンショット。
Mac mini Mid 2010 |
Mac mini Late 2012 |
|||
---|---|---|---|---|
Version | OS X 10.8.5 | OS X 10.9.3 | OS X 10.8.5 | OS X 10.9.3 |
DisplayPort 付属のケーブル |
||||
MacLab | ||||
HDMI | ||||
HDMI + Accell |
*1:クリックで拡大しますが4K解像度の場合、ファイルサイズが7~9MB程あります。
*2:付属のDisplayPortケーブルで接続した場合とMacLabのmini DisplayPortで接続し場合でパラメーターが同じ場合使いまわししています。
以上、GPUは公式には4K対応していないものの、どちらのMac miniもDisplayPort接続すればあっさりと3840 x 2160@30Hzの表示ができた。また、HDMI + Accellの結果を見て分かるとおりdGPU(GeForce 320M)を搭載したMac mini Mid 2010の方が3840 x 2160@30Hzまたは1920 x 1080@30Hz (HiDPI)モードで表示できておりdGPUの性能をフルに活用しているようです。
感想&失敗談
月次の感想ですが今回UP2414Qを貸していただき3840 x 2160@30Hzで使ってみましたが、dGPUを搭載しているMac mini Mid 2010でも4Kサイズの動画や写真をフルサイズにする時にノイズが走ったり、コマ落ちの様になってしまう。また表示サイズは大きいものの文字が小さすぎ、ディスプレイから少し離れると文字がほとんど見えない。
*Mac App Storeならフルサイズで4枚並べられる程
そこでOS X 10.9.3から搭載されたRetina設定(HiDPIモード)ですが、Webサイトを見たりテキストエディタを使用して仕事をする分にはMac mini + UP2414Qでも非常に見やすく問題ないが、デフォルトの設定ではDisplayPortのみで使用可能なためThunderboltとMini DisplayPortを共有しているMac mini Late 2012で使用するとThunderboltポートが使用できず多少利便性が悪い。
これを解消するために作られたパッチが「mac-pixel-clock-patch」で、これは初めMacBook Pro Retina Late 2012などで4K over HDMIを可能にするために作られたパッチですが「Mac miniでも4K over HDMIしてThunderboltポートはThunderboltとして使用したい」というユーザーがMac mini Late 2012 + OS X 10.9.3でも使用できる「macPixelClockPatcher.command」を作成しており、今回もこれを使用してみたがPhilipsの4Kディスプレイ「288P6」で動作実績のあるSwitchResXの設定
Custom: Use simplified settings: CVT-RB Horizontal: 3840 Vertical: 2160 kHz: 17.955 Positive sync both checked.
を試してみたところ4K over HDMI出力できるどころかブラックアウトしてDisplayPort/HDMIの両方とも何も表示されなくなってしまったので試してみる方は必ずTimeMachineなどでバックアップを取ってからどうぞ。(Seiki SE39UY04やREGZA 58Z8Xでも出力実績があるようなので、SwitchResXの設定が悪かったと思います。時間があれば追記します。- 価格.com)
おまけ
Intel HD Graphics 5000搭載のMacBook Air Mid 2013にも繋いでみましたが、やはり1920 x 1080でしか表示されず、パッチを当ててSwitchResXを使用し無理やり出力させてみましたが、ディスプレイ下半分が潰れてしまいました。
コメント
秋の新製品待ちか、現行のMac Proのどちらかか・・・
Intel Grahpics HD 4000は一応4K対応してるよ。
ただ条件がものすごくシビアでOSとアプリケーションレベルで最適化されてないといけないけど、10.9.3で多少最適化されたようだね。
>強化されたビデオ支援機能。4Kビデオ(4096×2304ドット)のビデオフォーマットにも対応する(写真=左)。
ttp://www.itmedia.co.jp/pcuser/spv/1204/27/news054.html
4Kも色々大変だねぇ
mini2012ユーザーの俺には神記事
4k出力はもう少し安定するまで待つのが吉か?
minimid2011松Radeon HD6630Mでもいけるんだろうか?
※6
貴重な情報ありがとうございます。
Mac mini late2012でDisplay portを使い同様に4k表示してました。
OSをYosemiteにアップグレードしたところ4k表示FullHDのHiDpiともに選択不能になってしまいました。みなさんどうですか?
*8
同じです。ディスプレー環境設定でoption+クリックすると選択肢が増えますが、1920×1080 HiDPI はありません。
すいません。お知恵をお貸し下さい。
本体:macmini2012、OS:10.10
ディスプレイはTB側にアップルサンダーボルトディスプレイ
HDMI側にレノボLI2821(4K)を接続しました。
現在HDMI側は1920*1080しか表示できていません。
HDMI側っ4K出せないんでしたっけ??
何かハードがあれば可能??
お教え下さい。
>>10さん
Mac mini Late 2012のHDMIで4K表示は無理だと思います。
詳しく言うと、Mac mini Late 2012のHDMIはv1.4規準で4Kの出力に対応していますが、OS X側で帯域を制限しているので不可能になっています。
ttp://support.apple.com/ja-jp/HT4214
>HDMI ポートは、HDMI 接続で最大 1080p をサポートします。HDMI-DVI アダプタを利用する場合、HDMI ポートは最大 1920 x 1200 の解像度に対応します。Mac Pro (Late 2013)、MacBook Pro (Retina, Late 2013 以降)、iMac (27-inch, Late 2013 以降)、および Mac mini (Late 2014) は、4K ディスプレイにも対応しています。
Thunderbolt(DisplayPort)側にLenovo LI2821を接続すれば4K@30Hzの出力が可能かもしれませんが、サポート対象ディスプレイに記載されていないのでSwitchResXなどを使っても難しいと思います。
ttp://support.apple.com/ja-jp/HT6008
早速の回答ありがとうございます。
なるほど残念ながら対応していないのですね。
>OS X側で帯域を制限しているので
これが突破出来たらいいなぁと思いました^^
>Thunderbolt(DisplayPort)側にLenovo LI2821を接続
はまたそのうち試してみます。
本当にありがとうございました!
>> 8さん、
YosemiteでIntel HD 4000ドライバの動作が変わったようですね。
Mavericksのドライバにパッチを当てる事によりmac mini late 2012 で4K表示を復活させられるようです。
こちらでも、UP2414Qとの組み合わせでMavericksと同様の表示ができています。(当方は機体の問題か、Mavericksの時点から4Kモニタでは起動時にが面した半分が乱れる、メニューバーの表示が乱れる場合がある、といった症状がありました)。
パッチ当て当の詳細は
ttps://discussions.apple.com/message/25831860#25831860
こちらを参照してください。
リスクは高くなりますが、他の方が作成されたパッチ済みのドライバを私用する事も可能です。
ttps://discussions.apple.com/message/26847714#26847714
0) ファイルの退避: Timemachineなどでシステムのバックアップを確実にとる。 /System/Library/Extensions/AppleIntelFramebufferCapri.kext を(デスクトップ以外に)コピーしておく
1) kexbeast をダウンロード ( ttp://www.tonymacx86.com/downloads.php?do=file&id=32)
Kextbeast は、カーネル拡張(HD4000グラフィックドライバは、これに含まれます)のインストールを
容易に行うためのソフトで、デスクトップにあるカーネル拡張をインストールします。
2) パッチ済みのドライバをダウンロードし、解凍した.kextファイルをデスクトップに配置
( ttps://www.dropbox.com/s/53trsm2m4v6teb0/AppleIntelFramebufferCapri.kext.zip?dl =0)
3) ドライバの属性を変更します。ターミナルを開いて、下記コマンドをコピー&ペーストして実行します。
パスワードを求められるので、入力する必要があります。
cd Desktop && sudo chown -R root:wheel AppleIntel* && sudo chmod -R 775 AppleIntel*
4) KextBeast を実行します。アプリインストーラの形式で、デスクトップにある.kext ファイルがシステムにインストールされます
5) 再起動します。
ドライバの置き換えですので、行う場合はくれぐれも慎重に。
late2012ユーザーで4Kディスプレイ導入を検討している者です。
Yosemiteでは1920×1080 HiDPIが使えないとの報告がありますが、以下のコマンドを実行してもダメなのでしょうか?
sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.windowserver DisplayResolutionEnabled -bool true
OSアップデートを考えると、ドライバを変更してまでの対応は不安なので上記のコマンドで通るようなら試してみたいのですが・・・
#このコマンドでYosemiteのMiniDisplayPort接続の2560*1440モニタで1280*720のHiDPI表示は出来ていますが、別の次元の問題でしょうか・・・
米14
YosemiteのMac mini Late 2012とDellの4Kでそのコマンド試してみたけど無理だった…。
SwitchResXの設定いじっても無理だしLate 2014買ったほうが無難かもしれない。
※14です。
※15さん、検証ありがとうございました。無理でしたか・・・
昨日届いたDell 2814をMacMini 2012につなぎ、コメント通り実行したところ、4K resolutionが得られました。以下注意点です。
1) kextbeastのdownloadはURLを入力しただけではblockされ、一度tony macに入ってからでないとダメでした。
2) Displayは起動後はメニューバーがピンクになりまた少し画面がちらつきます。これは一度ログアウトして再びログインすれば問題なくきれいに表示できます。
>>17
乙です!
ちなみにMac mini Late 2012のOSはYosemiteですか?
>>18
Yosemiteですよ。問題なく使えています。
個人的な感想ですが、Mac mini 2012を4K表示させるには、Yosemiteは重い気がします。Mavericksだど割りかしスイスイ動きます。Yosemiteの透明度無効等処理を軽くしても、Mavericksの軽さには勝りません。
Macbook Air 2012 mid + B086B-008B-2 Mini DisplayPort 1.1 to HDMI 1.4 Active Adapter + 適当なHDMIケーブル
でグラフィックドライバーにどっかに上がってたパッチを当てた所無事4k 出力出来ました。
本体がかなり加熱するのでエアコンをガンガンかけたほうが良いです。
↑yosemite です