Adobe Creative CloudがMacBookのバッテリーを浪費しているそうなので調べてみました。詳細は以下から。
先週「MacBook で Adobe Creative Cloud が動いていたら今すぐ止めろ(Adobe Forum)」という記事が話題になっており「dGPUを搭載したrMBP 15″だけかな?」と思って調べていたところ「dGPUを搭載していないMacBook Air 2012でもなるよ(This is an issue for me too on a Macbook Air 2012 11″. (no dedicated GPU))」という書き込みがあったのでバッテリーベンチマークを取ってみました。
調べ方
調べ方(ベンチマーク)は
1.MacBook Air Mid 2013のバッテリーをフル充電
2.MacBook Air のスリープ&ディスプレイスリープを無効にし輝度最大&11acでネットに接続
3.Adobe Creative Cloud(Adobe Application Manager)を起動 or しない
4.電源アダプターを抜く
5.放置してバッテリー充電率が50%までの時間を測定
という方法で、バッテリーの充電率測定には「MiniBatteryLogger」を使用しています(バッテリーの充電率や充電のON/OFF、バッテリー状態などをチェック&CSVに書出ししてくれるアプリで、シェアウェアですが30日間の試用期間があります)。
結果
結果は以下の通り、Adobe CCを起動していない場合、約300分(正確には309分)でバッテリー充電率50%になっています(MacBook Air Mid 2013の技術仕様では「最大12時間のワイヤレスインターネット閲覧」ですが光度を最大にしているので5時間は妥当だと思います)。
次にAdobe CC(AAM)を起動して放置した 場合は約260分(正確には261分)で充電率50%になっています。
結果、MacBook AirではAdobe CC ON/OFF状態で40~50分ほどの差が出ていますが、これはAdobeのForum「Creative Cloud is always listed under “Apps Using Significant Energy” in OSX Mavericks」で言われている通りアップデーやや同期をするアプリケーションがエネルギーを消費しており、
Adobeのサポートも「CC アプリケーションがバックグラウンドで走っているのが原因でしょうがそれが普通です」
Please be informed that Creative Cloud desktop application manages the updates for your CC applications and there are many processes related to Creative Cloud running in the background which consumes the battery power. this is a normal behavior and we do not have any options reduce the background the processes. We can only Quite CC desktop application in order to end the processes.
[I got this from Adobe “support”]
と回答しているようで、実際WiresharkでパケットキャプチャーしてみてもAWS上にあるAdobeのサーバーやAdobe Application Managerアップデートなどへ頻繁にアクセスしているので、このぐらいの差がでても不思議でないと思います。
dGPU搭載のMacBookは別問題?
MacBook AirはAdobe CCを起動していても40分ほどのバッテリー消費でしたが、Forumでは「rMBP 15″の稼働時間が7時間から3時間になった」という報告がされており、これはdGPUを搭載したMacBook Pro固有の問題のようで
Experiencing the same problems: Late 2013 MacBook Pro with NVIDIA GeForce GT 750M
In Activity Monitor, Creative Cloud is always listed under “Apps Using Significant Energy.” Sometimes “Requires High Perf GPU” is listed as “Yes” and other times, “No.” “Energy Impact” is usually higher than Photoshop’s.
[Creative Cloud is always listed under “Apps Using Significant Energy” in OSX Mavericks]
There is certainly a problem with the CC menu item version 1.2.1.260. This is on my new MacBook Pro 15 Inch (late 2013, 16GB RAM, 1TB Flash HD, GeForce 750M). I am seeing significant drain on the battery with just the CC app menu running, but only under certain conditions.
I am unable to reproduce this consistently but for some reason it starts the discrete graphics and does not go back to the integrated graphics.
[Creative Cloud is always listed under “Apps Using Significant Energy” in OSX Mavericks]
特にAdobe Creative Cloudのステータスバーに常駐してるアップデート管理してくれるツールとか、ATOKみたいな常駐系のアプリケーションが独立GPU側に切り替えると、そのままMacを再起動するまでGPUが戻らないなんて事もあります。多分かなり多くの人がこの事実に気づかないまま使ってるんじゃ無いかなぁ。
[MacBook ProのGPUを制御してバッテリー発熱と持続時間をコントロール]
などの報告があるように「dGPUを搭載したMacでAdobe CCを起動すると、仕事を終えdGPUからiGPUへ切り替わる時、Adobe CCがdGPUからiGPUへ切り替わってくれない。」というOS Xの不具合かAdobe CCの不具合か分からない現象も起因しているようです。
対処法
とりあえず、dGPUを搭載していないMacは別にしてdGPUを搭載しているMacBookの場合
・Adobe Creative Cloudを止める
(MacBook で Adobe Creative Cloud が動いていたら今すぐ止めろ)
・Adobe Creative Cloudを使い続けるならgfxCardStatusでこまめにチェック
(MacBook ProのGPUを制御してバッテリー発熱と持続時間をコントロール)
のどちらかをやっておけばdGPU搭載のMacBook Proでもバッテリー駆動時間が半分になるようなことは無さそうです。
2014/05/29:誤字修正しました、失礼いたしました。
コメント
うちのRetina 15インチもアクティビティモニター見るとCore Sync.appがエネルギー消費のトップに張り付いてるけど独立GPUが問題だったのか orz
パッケージ販売しなくなった時点でゴミだって、はっきりわかんだね。
Adobeの技術力(の低さ)はFlashで証明済み
大変実用的な情報をありがとうございます
Adobeは革新を閉ざす古き時代の象徴
とっとと潰れろ
光度ってw輝度だろww
Macの不具合と聞けばFlashを疑えとは歴史が証明する至言だが
二の矢を用意してあったのかアドビよ
輝度のこと光度って言うの流行ってんの?