LaTex Beamerなどで作成されたPDFスライド用のプレゼンテーション・ツール「SlidePilot for Mac」がリリース。

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2020.05.18

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　LaTex Beamerなどで作成されたPDFスライド用プレゼンテーションツール「SlidePilot for Mac」がリリースされています。詳細は以下から。

　AppleのKeynoteやMicrosoftのPowerPointなど最近のプレゼンテーション・アプリには、いわゆるプレゼンテーション・モードがあり、手元のMacには作成したスライドに記載したメモや経過/残り時間が表示され、接続されたプロジェクターや大型モニターにはメインのスライドだけが表示されるようになっていますが、そんなプレゼンテーション・モードをLaTex Beamerなどで作成されたPDFスライドでも利用できるようにしてくれるツール「SlidePilot for Mac」がリリースされています。

What is SlidePilot?
SlidePilot was developed for a great presenter experience of LaTex generated presentations PDFs on macOS, especially for the Beamer class. But SlidePilot works with other PDF presentations as well.

PDF Presentation Tool for macOS – SlidePilot

SlidePilotの機能

　SlidePilotはドイツのPascal Brabandさんが開発したPDF用プレゼンテーション・ツールで、起動してPDF形式のプレゼンテーション・スライドを開くと、プロジェクターや大型モニターに映し出すための[Presentation]ウィンドウと、プレゼンテーター用の[Presenter Display]ウィンドウが開きます。

　Presenter Displayウィンドウには現在のPDFスライドと次に表示するスライド、ナビゲーター(スライド一覧)、プレゼンテーション・タイマー/ストップウォッチ、スライドにメモしてあるノートが表示可能で、Presentationウィンドウではマウス・カーソルのアピアランスを変更できるカーソル機能が利用できます。

　SlidePilotはLaTeXからプレゼンテーション用スライドを作成するLaTex Beamerクラス向けに開発されていますが、KeynoteやPowerPointなどで作成したPDFスライドでも利用可能で、MacBook ProのTouch BarやLogitech/Kensingtonのプレゼンテーションリモコンもサポートし、無料で公開されているので、興味のある方は利用してみてください。

SlidePilot v1.3までの機能

Dual screen presentations
Slide Navigator (slide overview in side bar)
Display LaTex Beamer notes slides (variable position: right, left, top, bottom)
Pre-Rendering and Caching of PDF pages
Clock for the current time
Additional stopwatch or timer
Show cursor on the presentation screen
Customize layout and size of slides in the presenter display
Preview next slide
Cover the presentation screen (black or white), while going through your slides
Touch Bar support
Different pointer appearance options (dot, circle, target)
Support for Logitech and Kensington presenters
Intuitive shortcuts
Languages: English, German, French

SlidePilotはオープンソースではありませんが、何か不具合や機能のリクエストがある場合はIssuesにコメントして欲しいそうです。

おまけ

　また、現在はプロジェクターでプレゼンテーションを行う機会が少なくなってきているようですが、macOSにはOS X 10.10 Yosemite以降、プロジェクターのコントラストとカラーを調整でき簡易キャリブレーター「プロジェクタキャリブレータ (補正アシスタント)」というアプリが搭載されているので、プロジェクターを利用されている方は試してみてください。

/System/Library/PrivateFrameworks/AmbientDisplay.framework/Versions/A/Resources/Calibration Assistant.app

PDF Presentation Tool for macOS – SlidePilot
LaTeX Beamer class examples by Sascha Frank – Sascha Frank