Apple、リジェクトしたMac/PC内のSteamゲームをiPhoneなどでプレイできる「Steam Link」アプリについてValveと協議中。

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2018.05.27

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　Appleが以前リジェクトしたMac/PC内のSteamゲームをiPhoneなどでプレイできる「Steam Link」アプリを承認する方向でValveと協議しているようです。詳細は以下から。

　PCゲームのオンライン販売サイトSteamを運営するValve Corporationは現地時間2018年05月25日、MacやPC内にあるSteamのゲームライブラリをモバイル・デバイスへストリーミングしプレイできる「Steam Link」アプリのiOS版がAppleによってリジェクトされたため配信できなくなったと発表していましたが、このアプリについて現在AppleとValveは対応を協議しているそうです。

In an email to a MacStories reader, Phil Schiller says that the Steam Link app was rejected due to violating guidelines “around user generated content, in-app purchases, content codes, etc”.

Apple is continuing to work with Valve to get the app approved. https://t.co/8GxMHj6GzQ

— Federico Viticci (@viticci) 2018年5月26日

The reader, who asked to remain anonymous, wrote to Schiller asking that Apple reconsider the rejection. In response Schiller said:
We care deeply about bringing great games to all of our users on the App Store. We would love for Valve’s games and services to be on iOS and AppleTV.
Unfortunately, the review team found that Valve’s Steam iOS app, as currently submitted, violates a number of guidelines around user generated content, in-app purchases, content codes, etc. We’ve discussed these issues with Valve and will continue to work with them to help bring the Steam experience to iOS and AppleTV in a way that complies with the store’s guidelines.

Phil Schiller Explains Steam Link App Rejection – MacStories

Steam LinkとApp Store審査ガイドライン

　米MacStoriesのFederico Viticciさんに寄せられた匿名の情報によると、このユーザーが今回の件についてAppleのマーケティング担当のSVP Phil Schillerさんにメールを送ったところ返信があり、AppleはiOSやApple TVでValveのゲームやサービスが来ることを望んでいるが、Appleのレビューチームは提出されたSteam Linkアプリのユーザー生成コンテンツやアプリ内課金、コンテンツコードなどに複数のガイドライン違反を発見したそうで、

Appleはこの件についてValveと協議した結果、現在AppleのApp Storeガイドラインに準拠した形でSteamの体験をiOSやApple TVに届けられるように協力して動いていると記載されていたそうです。

1.2 ユーザー生成コンテンツ
ユーザー生成コンテンツを含むアプリケーションでは、知的財産の侵害や匿名の嫌がらせなど、特定の問題が生じることがあります。悪用を防ぐため、ユーザー生成コンテンツやソーシャルネットワーキングサービスを含むアプリケーションは以下を備えている必要があります。

3.1.4 コンテンツコード：コンテンツや機能を解放するため、ライセンスキー、拡張現実マーカー、QRコードなど、アプリケーション独自の方法を用いることはできません。アプリケーションのある機能の動作に特定のハードウェアが必要である場合など、いくつかの限られた状況でのみ、App内課金を使用しなくても機能を解放することができます（たとえば、望遠鏡と同期することで機能が追加される天文学のアプリケーションなど）。

App Store審査ガイドライン – Apple Developer

　メールにはApp Storeガイドラインのどの項目にSteam Linkアプリが接触したのかは記載されていなかったようですが、Federicoさんはメールの内容とSteamのコンテンツから考え「1.2 ユーザー生成コンテンツ」や「3.1.4 コンテンツコード」に接触したのではないかと予想しているので、今後これらの機能が排除/修正されたSteam Linkアプリがリリースされるかもしれません。