AirPodsのオーディオ・レイテンシーは他のBluetoothイヤホンより大きく、Lightning接続と比較して約3倍程度に。

　AirPodsのオーディオ・レイテンシーは他のBluetoothイヤホンより大きく、Lightning接続と比較して約3倍程度になっているそうです。詳細は以下から。

　Appleが新たに発売したAirPodsのオーディオ・レイテンシーを測定したのは”Tapt“というiOS用リズムパズルゲームを開発しているアイルランドのエンジニアStephen Coyleさんで、

My app Tapt relies on low audio latency; it involves tapping the rhythm of a song, and high audio latency makes it a much less pleasant experience. My hope was AirPods would be the first sign that this issue was beginning to improve.

AirPods Latency – Stephen Coyle

CoyleさんのアプリはiPhoneをタップするタイミングで音を鳴らし、そのタイミングが評価されるため、オーディオデバイスのレイテンシーは非常に重要になるためこのテストを行ったそうです。

レイテンシー

　Coyleさんの行ったテストは自身が開発しているゲーム”Tapt”とiOSデフォルトのキーボードを利用し、画面をタップしてからオーディオデバイスに音声が聞こえるまでの時間を測定するというもので、既にいくつかのLightningおよびBluetoothデバイスのデータを公表しており、

Disappointingly, and contrary to what I had hoped, AirPods have the worst latency of everything I’ve tested so far. For context, a wired connection achieved latencies of 61ms playing Tapt, and 106ms using the iOS keyboard. The AirPods had latencies of 251ms and 296ms respectively, in the same tests.

AirPods Latency – Stephen Coyle

その結果によると、iPhone 7に付属しているLightning to 3.5mmオーディオ・アダプタを使用した際のTaptの結果が61msだったのに対し、一般的なBluetoothイヤホンが193~218ms、AirPodsは最もレイテンシーが大きく251msとなったそうで、キーボードテストと比較しても約3倍の遅延があるようです。

原因は?

　CoyleさんはAirPodsが通常のBluetoothイヤホンと違い、左右が独立しているため左右との同期を取るためにレイテンシーが最も大きくなっているのではないかと予想しているので、リズム系のゲームをされる方はCoyleさんの記事をチェックしてみてください。

I would theorise(make a complete guess) that perhaps the need to ensure both AirPods play sounds in sync necessitates some small amount of additional communication, and thus latency.

AirPods Latency – Stephen Coyle

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