Kagi、WebKitベースながら一部のChromeとFirefox機能拡張にも対応するブラウザ「Orion for Mac v1.0」を正式にリリース。

WebKit

2025.11.27

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　KagiがWebKitベースでSafariに加えChromeとFirefox機能拡張にも対応するブラウザ「Orion for Mac v1.0」をリリースしています。詳細は以下から。

　Orionブラウザは、元GoDaddyのプロダクトマネージャーで現在はプライバシー重視の検索エンジンKagi(日本語の”鍵”が由来)を開発するVladimir Prelovacさんらが、2020年から開発しているMac用ネイティブブラで、2022年にはPublic Beta版が公開され開発が進められてきましたが、この「Orion」ブラウザがバージョン1.0となり正式にリリースされています。

After six years of relentless development, Orion for MacOS 1.0 is here.
What started as a vision initiated by our founder, Vladimir Prelovac, has now come to fruition on Mac, iPhone, and iPad. Today, Orion for macOS officially leaves its beta phase behind and joins our iOS and iPadOS apps as a fully‑fledged, production‑ready browser.

Orion 1.0 ✴︎ Browse Beyond – Kagi Blog

　Orionは、AppleのWebKitをベースに開発され、同社のKagi Searchエンジンをデフォルト検索エンジンに利用することで、高速＆プライバシー重視のブラウジングができる他、もう１つの特徴として機能拡張はSafari用に開発された機能拡張に加え、FirefoxとChrome向けに公開されている拡張機能(.crx/.xpi)も利用することが可能で、

全てのFirefox/Chrome用機能拡張の動作は保証できないものの、ユーザーが多い1Passwordなどのパスワードマネージャー、uBlockなどのアド/トラッキングブロック、そしてアピアランスや翻訳の20機能拡張の動作を保証し、ワンクリックでインストールできるようになっています。

Orionの機能拡張画面

　Orionの開発チームは現在6人で、Kagiはプライバシー重視の検索エンジンのため、開発資金はクラウドファンディング型で支援者から集めており、Kagi Searchも300クエリのStaterが月額5ドル、無制限のPremiumが月額10ドルのサブスクリプション制となっている他、Orionで200以上のKagi Searchが使えるOrion+は月額5ドル、年額50ドル、または150ドルの買い切りライセンス制となっています。

Orion+のサブスクリプション/ライセンス価格

　このビジネスモデルが成功するかは不明ですが、Orion for Mac v1.0は無料でダウンロード＆トライアル可能で、システム要件はmacOS 26 Tahoe以降のIntel/Apple Silicon Macとなっているので、気になる方は試してみてください。

Orion Browser Team

　なお、Vladimirさんは、これまで資金を提供してくれた支援者に感謝しつつ、今後は「Orion for Windows/Linux」の開発も行うようです。

Today we are launching Orion Browser v1.0https://t.co/5gMP24nT3L

It has been quite a journey for the last 6 years building not just a search engine so good that people would pay for it, but a web browser too.

Thank you all loyal users, supporters and customers.

And thank… pic.twitter.com/dHcU1qwYXn

— Vlad (@vladquant) November 25, 2025

Orion 1.0 ✴︎ Nov 25, 2025

After 6 years of relentless development, Orion for macOS officially leaves its beta phase behind.You can read the full blog post about this release at: https://blog.kagi.com/orion
In this release: