Parallels Desktopを利用してApple Silicon Macにx86_64 Windows 10仮想マシンを新規インストールする。

Parallels-Desktop

2025.01.13

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　Parallels Desktopを利用してApple Silicon Macにx86_64 Windows 10を新規インストールしてみました。詳細は以下から。

　Parallelsが2025年01月09日に公開したMac用仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac v20.2.0」では、Intel Mac上で作成したx86_64 Windows 10や一部のLinux仮想マシンをApple Silicon Macへインポートし、Apple Silicon Mac上でエミュレート実行できる機能が試験的に導入されていますが、

Apple Silicon Macで動作するx86_64 Windows 10

Parallels Desktop v20.2.0では、既存のx86_64 Windows 10仮想マシンのインポートの他に、prlctlコマンドによるx86_64 Windows 10仮想マシンの新規作成機能も実装されていたので試してみました。

Apple Silicon Macにx86_64 Windows 10仮想マシンを新規インストールする

　x86_64 Windows 10仮想マシンをApple Silicon Mac上に作成するには、まず、MicrosoftのSoftware DownloadサイトからWindows 10 22H2のISOファイルをダウンロードします。

ttps://www.microsoft.com/en-us/software-download/windows10ISO

　次にターミナルを開いて以下のprlctlコマンドでx86_64 Windows 10仮想マシンを作成＆起動します。

prlctl create <VMの名前> -d win-10 --cpu-type x86
prlctl set <VMの名前> --device-set cdrom0 --image <ダウンロードしたx86_64 Windows 10のパス> --connect
prlctl start <VMの名前>

　prlctl startコマンドの後に、Parallels Desktopのx86_64 Windows 10仮想マシンが自動的に起動すると思われますが、起動しなければParallels Desktopのコントロールセンターから作成した仮想マシンを選択、コンテキストメニューから[エミュレーターの使用を開始]でかそうマシンを起動し、後はWindows 10のインストール手順に沿って進んでいきます。

　x86_64 Windows 10 22H2やWindows Server 2019仮想マシンでは、以下のように「Windowsのインストールを続行できません」というエラーが出るため、その場合は、エラーメッセージが出た画面でショートカットキーShift + Fn + F10でプロンプトを表示し、レジストリエディタ[regedit.exe]を入力、Enterで起動します。

コンビューターが予期せず再起動されたか、予期しないエラーが発生しました。
Windowsのインストールを続行できません。Windows をインストールするには、[OK]をクリックしてコンピューターを再起動してから、インストールを再実行してください。

Windowsのインストールエラーメッセージ

　レジストリエディタが起動したら、サイドバーから以下のレジストリキーの[setup.exe]を見つけて、値のデータを[3]に設定し保存、仮想マシンを再起動します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\Status\ChildCompletion

　後はWindowsのインストールとセットアップを終えれば、クリーンインストールされたx86_64 Windows 10がApple Silicon Mac上で起動します。

　ただし、現在のParallels Desktop v20.2.0ではデフォルトのvCPUは1基、vRAMは6GB設定で、それ以上の設定は非サポートとなっており、実際のWindows PCとして利用するにはかなり制限があるので、古いIntel Macで作成したWindows 10からのデータ移行*のための機能とみたほうがよさそうです。