OS X 10.11 El Capitanのソフトウェア使用許諾契約を要約した記事が話題。

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 OS X 10.11 El Capitanのソフトウェア使用許諾契約を要約した記事が話題になっているようです。詳細は以下から。


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 Appleが配布しているソフトウェアを利用するさい、Appleの「ソフトウェア使用許諾契約」に同意しなければなりませんが、ソフトウエア開発者で弁護士のRobb ShecterさんがOS X 10.11 El Capitanのソフトウェア使用許諾契約を要約したものがThe Loopなどで話題になっています。


 RobbさんがEl Capitanのソフトウェア使用許諾契約からピックアップした項目は以下の21項で、直訳は多少解りづらいと思ったので、以下は(要約の意味が無くなってしまっていますが)ソフトウェア使用許諾契約から該当の箇所を引用し和訳しています。

  1. 違法にコピーされたEl Capitanを利用してはいけません。
  2. Appleはこのソフトウェアを販売しておらず、ユーザーに寄与しているだけで、所有権はAppleにあります。
  3. Apple純正のハードウェアにプレインストールされているか、ディスク、読み出し専用メモリ、その他 の記録媒体に、またはその他あらゆる形式で本契約が添付されているAppleソフトウェア、すべての第三者のソフトウェア、文書、インターフェース、コンテンツ、フォントおよ び一切のデータは、Appleが、お客様に対して、本契約条件に従う場合に限りライセンスを付与するものであり、販売 するものではありません。

    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

  4. Appleのソフトウェアを追加インストールする場合も同様にユーザーはこれを付与されているだけです。
  5. ユーザーは自分のMac上で最大2台の仮想マシンにOS Xをインストールして利用することが出来ます。
  6. お客様が所有または管理する各Macコンピュータの仮想オペレーティングシステム環境内 で、Appleソフトウェアの最大2つの追加コピーまたはインスタンスをインストールし、使用 し、稼働させることができます。

    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

  7. OS Xがインストールされた仮想マシンは商用に利用することは出来ませが、ソフトウェア開発開発者などが利用する場合は例外とします。
  8. これらは、ソフトウェア開発、ソフトウェア開発中の試験、OS X Serverの使用、または個人的、非営利的使用を目的として行うことができます。

    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

  9. フォントについてはAppleライセンスに加えフォントに帰属した制限に従って下さい。
  10. E. フォント 本契約の契約条件に従って、お客様は、Appleソフトウェアの起動中にコンテンツを表示およびプリントするために、Appleソフトウェアに入っているフォントを使用することができます。しかし、お客様は、問題になっているフォントに付属する組み込み制限が許諾する場合のみ、コンテンツの中にフォントを組み込むことができます。これらの組み込み制限は、Font Book/プレビュー/フォント 情報を表示、においてご覧になれます。

    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

  11. システムボイスを編集し商用利用することは出来ません。
  12. F. ボイス 本契約の契約条件に従って、お客様は、Appleソフトウェアに含まれるシステムボイスを、(i)Appleソフトウェアが起動中である場合、かつ(ii)お客様自身の オリジナルのコンテンツおよびプロジェクトをお客様の個人的で、商用的でない利用のために作る場合に使用できます。
    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

  13. 写真アプリで作ったスライドショーも同様に商用利用のしてはいけません。
  14. G. 写真アプリケーション機能およびサポート Appleソフトウェアの写真アプリケーションは、ビデオおよび写真フォーマットの一部をサポートしていないことがあります。[…]お客様は、写真アプリケーションに含まれる、またはその一部として提供される写 真、イメージ、グラフィックス、イラスト、音声、ビデオまたは類似の資産を商業的かどうかにかかわらず、スタンドアローンベースで使用、引用または頒布する ことはできず、その他デジタルマテリアルを写真アプリケーションの一部として使用が意図された状況以外で使用することはできません。

    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

  15. 画面共用機能などを利用して自分のMacを販売することは出来ません。
  16. Apple以外のハードウェア(Hackintoshなど)にOS Xをインストールしてはいけません。
  17. Apple以外のハードウェアにOS Xをインストールすることを手伝ってもいけません。
  18. お客様にApple純正以外のコンピュータにおいてApple ソフトウェアをインストールし、使用し、稼働させることまたはその他の者にそのような行為をさせることを認めておらず、お客様はそのような行為をしないことに同意されたものとします。

    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

  19. ユーザーはバックアップに限りOS Xのコピーを1つだけ作成できます。
  20. J. バックアップコピー お客様は、バックアップの目的に限り、機械による読み取り可能な形態でAppleソフトウェアのコピーを1部作成することができます。

    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

  21. Appleソフトウェアのリバースエンジニアリングは禁止です。
  22. M. リバースエンジニアリングの禁止 お客様は、Appleソフトウェアおよびこれにより提供されるサー ビスの全部または一部に対し、複製、逆コンパイル、リバースエンジニアリング、逆アセンブル、ソースコード解明の試 み、暗号化、修正または二次的著作物の創作を行うことはできないものとし、これらの行為を行わない ことおよび他者がこれらの行為を行なうことを可能ならしめないことに同意されたものとします。

    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

  23. お住いの地域の法律を順守してAppleのソフトウェアをダウンロードして下さい。
  24. N. 法律の遵守 お客様は、Appleソフトウェアおよびそのサービスを、 お客様が居住する、またはAppleソフトウェアおよびサービスをダウンロードまたは使用する国や地域 の現地法を含む、すべての適用法を遵守して使用することに同意されたものとします。

    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

  25. Macを販売または譲渡する場合、OS Xを含むAppleソフトウェアをMacに残すことが出来ます。
  26. 3. 譲渡

    A. お客様が、Apple純正のハードウェアにプレインストールされたAppleソフトウェアを取得された場合、Appleソフトウェアに対するすべてのライセンス権を、(Appleによって提供された元の形態で)1 回に限り、第三者に対して永久譲渡することができます。

    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

  27. 修正およびハッキングされたOS Xを利用してはいけません。
  28. OS Xを利用してWeb上のコンテンツを閲覧し不快な思いをしてもAppleは責任を負いません。
  29. お客様はご自身の責任により本サー ビスをご利用いただくことに同意されたものであり、Appleはお客様に対し不快、わいせつ、または問題があるとみなされる可能性のあるコンテンツに関する責任を一切負いません。

    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

  30. もし貴方が以上のルールを破った場合、この契約は終了し、直ちにOS Xを削除しなければなりません。
  31. El CapitanはもちろんAS-ISです。
  32. スーダンにこれを送ってはいけません(米国輸出規制法?)。
  33. 10. 輸出管理 お客様は、アメリカ合衆国の法律およびAppleソフトウェアが取得した国の法律が認め ている場合を除き、Appleソフトウェアを使用または輸出もしくは再輸出することはできません。

    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

  34. MPEG/H.264/AVCを利用して作成したビデオを商用目的で使う場合、追加のライセンスと使用料の支払いが必要です。
  35. C. MPEG-4の使用 本製品はMPEG-4 Systems Patent Portfolio Licenseに基づいてMPEG-4 Systems Standardに従ってエンコーディングするためにライセンスされるものです。ただし、以下のいずれか、または両方をエンコードする場合には、追加のライセンスと使用料の支払いが必要となりま す:(i) タイトルごとに支払う物理的なメディアに保存または複製されるデータ (ii) タイトルごとに支払う永久保存または永久利用するエンドユーザに送信されるデータ。当該追加ライセンスは、MPEG LA, LLC.より取得していただけます。詳細につきましては、http://www.mpegla.com をご参照ください。

    [ソフトウェア使用許諾契約 – OS X EL CAPITANより]

 本来のソフトウェア使用許諾契約は英文で約7000ワード、日本語だと約20500語あるため、(The LoopのShawn Kingさん含め)多くのユーザーが初めて知ったことも多く、この記事は既に2000シェアほどされているので、興味のある方は関連リンクからThe Robb Reportへどうぞ。

関連リンク:

コメント

  1. Apple7743 より:

    一応全部読んでるよ。xcodeのライセンスも。疲れた。
    利益の保護瑕疵で訴えられないための条文を並べるのは仕方が無いと考えているのだろうが、そろそろ、ユーザーに何の権利があるのか、各々明確に書いても良い筈。

  2. Apple7743 より:

    2の寄与とか、3の付与って
    「使用する権利の付与」じゃないのかなあ。
    2は原文らしきものがあるから確認できるけど。
    これが要約文には長すぎるというなら、
    「使用権がある」じゃないと意味が通らないす。

  3. Apple7743 より:

    2や3のborrowを意訳するなら「貸与」とかが適切だろうね
    ていうか元ネタ22項目あるじゃん。
    いくら日本的にセンシティブな項目でも恣意的に削るのはやめなよ
    「21は日本的にネタにならないので詳細は原文を」とかでもいいのに

  4. Apple7743 より:

    元ネタの21は「もしものとき取り返しのつかない結果になるような状況(例えば原子力施設や飛行機の運航)での利用は想定してない」というのをおもしろおかしく書きたかっただけで、他のソフトでもこういう条項が入るのは珍しくないよ。
    ttp://images.apple.com/legal/sla/docs/OSX1011.pdf
    の46ページ目にあるEを読めばわかる。

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